お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

2020-01-01から1年間の記事一覧

未知なる苦痛か既知なる苦痛か

コロナに明けてコロナに暮れる そんな一年でありましたが、ここへ来て変異したウィルスが入ってきたそうです。 まあややこしいことはその通りだと思います。 先日こんな話を聞きました。 病院に行く人が減っているのだそうです。 その理由は、病院に行くと近…

無常ならぬものは無い

この一年を振り返ると、コロナに明けコロナに暮れると言った感じでしょうか。 誠に右往左往の一年であったのでは無いでしょうか。 昨今、医療崩壊がしきりに叫ばれ、医療の分野では破綻寸前といった様子であります。 お釈迦様は我々には逃れ得ない苦があると…

誕生日

今日は私の誕生日でした。 54年前、母が腹を割いてまで私をこの世に出してくれた日であります。 50歳の歳から毎年、母にこだわりのトマトを贈ることをしていました。 母の誕生日ではなく、私の誕生日にであります。 諸人よ思い知れかし己が身の 誕生の日は母…

苦から逃れるのではなく、苦を離す

新型コロナウィルスの再拡大が見られますね。 みんなで協力して、ら少しでも罹患者を増やさない努力をしていきましょう。 でも勘違いしてはなりません。 怖い怖いと言っても社会生活から離れることはできないのです。 皆さんは日に何食召し上がられますか、…

愛と生命と寿命

最近ブログに書くことがなかなかできなくなって、数少ない読者の方には、苛立ちと諦めを抱かせていることと思います。全くズボラな筆者をご海容ください。 実家の母が少し認知症になり、サ高住に入ったかと思うとすぐさま骨折。手術を受け現在入院中という環…

幸せの軌跡

11月3日、コロナ禍の下、令和二年度ご親教が無事に開かれ、大衆は中身ある生き方のエキスを、体と心でたっぷりと浸らせていただきました。 魂の親が目一杯お働きくださるこの行事は、私たちはもとより、世の多くの人々を救いに導いてくださるものであり、あ…

新たな認定資格取得

ブログ更新もなかなか思うに任せず、読者の皆様には期待外ればかり(そもそも期待はしておられないのか)で申し訳ありません。 それでもたまに開けてみると、玉手箱だったりしますね。でも玉手箱は一気に高齢者になる箱ですから、あまり好まれませんかね。 …

刹那の繋がり

仏教で時間を表す表現に「刹那」があります。 最も短い時間の単位でありますが、この「刹那」の繋がりが我々の人生なのであります。 オギャーと生まれてこのかた、50年、60年、70年と時を経て生活をして来ているわけですが、これら全てがこの刹那の繋がり、…

モーニングプレートさん

パン、バター、レタス、きゅうり、人参、卵、ハム、ケチャップ、玉ねぎ、コーヒー、砂糖、ミルク。 モーニングプレートという名前でした。 最近はGOTOを利用させていただき、大阪への出張をしておりますことから、昨夜も新大阪駅近くのビジネスホテルで宿を…

テイクアウト出来ません。

今日とある区民文化センターへ行きました。 お手洗いへ行きますと、この表示。 皆さんどう思われますか? 火のないところに煙は立ちません。 ならばこういう事案が横行しているということ。 情けない、では済まないです。 昔から泥棒はありました。 詐欺もあ…

合否通知書

先月受験した検定試験の合否通知書が届きました。 「合格通知書」的な書面は無いのですが、無事に合格しておりました。 お寺の住職として資格の有無はともかく、知っておいた方が良い内容の資格であります。 正式に資格登録が完了したらまたご報告致します。…

久しぶりのブログ更新となりました。 読者の皆さまには大変失礼を致しまして、お詫び申し上げます。 諦 あきらめると一般に読みます。 退行的表現に感じられるやも知れませんね。 しかしながらこの文字、仏教にとってはとてもとても大切な1文字であります。 …

今日までの自分を振り返って、100点満点をつけられる方はおありでしょうか? なかなかですよね。 精一杯、時に応じて一生懸命に頑張ったこと、それは間違い無いと思います。 しかし、それが全てにおいて満点であったか否か、それは何人も測れないものでは無…

あなたはいつまで生きてますか? この質問に答えられる人はいません。 ですが私たちは、明日の予定を立てて生活しますよね、ある面儚さを感じる事実かも知れませんが、それでいいんです。 明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは これは親鸞聖人様…

木魚という、お寺で使う打楽器、いやいや仏具と言わないといけませんかね。まあみなさんも見たことくらいはあるかなと思いますが。 この木魚、そのまんまでは役に立ちません。バチを使って叩いてやって初めて役に立つのです。 この木魚の奏打法に雨だれ落ち…

十重二十重。とえはたえと読みます。 幾重にもという意味であります。 おせち料理は昔から重箱に入れます。 鏡餅、別名おかさね、とも言います。 重とは何かおめでたい事を連想させてくれますね。 一方、重いと読みますと何かしんどさを感じましょうか。確か…

「未」ヒツジ、と読む方は運命学や占いなどに興味を持つ方でしょうか。でも一字だけですとそう読まれる方も少なくないかも知れませんね。 未来の未、いまだ〇〇ない、という意味の文字ですが、どちらかというと不安定なイメージでしょうか。いまだ〇〇ないで…

台風10号は九州の西側をかすめ、朝鮮半島へ北上するようです。 被害が最小限であることを祈るばかりです。 台風と言えば強風が付き纏うものですが、この風、そこそこ吹いてもらわないといけないのでしょうね。 夏の暑い日、木陰に入ると心地よい風が通ります…

台風10号の到来による、警戒情報がテレビなどで連呼されています。西日本エリアの方は準備怠りなく。 「備えあれば憂いなし」 何事も準備をしっかりしておけば、後悔は少ないという先人の知恵ですね。 しっかりと備えをして頂きたいと思います。 全く持論の…

借。この文字からどんなことを連想されますか? 借家、借金、借入、拝借。 いずれにしても、借りるということですかね。 皆さんは借りるの好きですか?きらいですか? そりゃ、借りなくて良いなら借りない方がいい。 きっとこう言われる方が多いですかね。 …

めぐみという言葉からは、豊かさやおおらかさ、そしてありがたさを感じますね。 私たちは毎日この恵みの中に生活しております。 恵みならざるものは何一つない、と言っても良いかもしれません。 今朝の朝ごはんは何でしたか? ご飯と目玉焼き、それに豆腐と…

夏の暑い日、おかげさまで私は汗をかきます。 汗をかいた額を、ごく普通にハンカチなどでぬぐい、水滴を無くします。 肌着も汗でびっしょりになることもあります。そんな時は風邪をひいてはいけませんから、肌着を交換します。 お風呂やシャワーの後、体につ…

陰ということばからは、きっと暗いイメージを持つ方が多いかもしれませんね。 確かに陰とはいわゆる日の当たらない場所と言った感じがありますよね。 ですが、何か嬉しいことがあった時、また誰かのお世話になった時 「おかげさまで」使いませんか? おかげ…

毎年、夏の気温のアベレージは上昇傾向にあります。外へ出ますと太陽の下では、ジリジリとした暑さを感じます。 昔、日射病ということはよく言われましたが、熱中症という言葉は、それほどポピュラーではなかったと思います。 一方、木陰に入り風を感じると…

物事には方向性が必要でありましょう。 人はその方向に向かって、自分が可否を下し、そちらへと働きかけをする。 「困っている人を見たら、手を貸してあげる」よく聞いてきた言葉ではないでしょうか。 困っている人。 自分の目に入った人が、困っている。い…

「鈴」スズと読みます。 夏の暑いとき、リリリーン、リンリンと風鈴の音が聞こえると、心地よさを感じるのは、日本人野特性らしいです。 外国での鈴の文化はよく知りませんが、日本では少なからず神様や仏様とのかかわりを持っているように感じます。 神社に…

梅雨明けから厳しい暑さが続いております。 疫病対策もさることながら、熱中症対策にも意識を傾けなくてはなりません。 高齢の方、特に熱中症になりやすいようです。 一つの要因に皮膚感覚が若い頃とは変わり、暑さ、寒さ野感じ方が鈍化していることもあるそ…

「私の生涯をあなたに捧げます。」 こんな言葉言ったことある人手をあげて! 中々自分はもちろんのこと、時代劇でも少なくなった言葉かなと思います。 手へんに奉る、何か偉い方とか自分が尊崇する対象に何かを差し上げるようなイメージでしょうか。 そもそ…

この道に入り、以前、人に聞かせるほどではありませんが、篳篥(ひちりき)という雅楽で使われる楽器を少し嗜ませていただきました。 平調、盤渉、壱越などの調子があり、譜面に書かれたカナを歌い、メロディーを覚えて奏楽するものですが、この篳篥はいわゆ…

着るものや、身に飾るものでは出し得ないもの、それが「品」 「あの人は品のある人だ」 「品格が違う」 ぜひ言われてみたい言葉ではないですか。 さてこの品ですが元を正せば仏教に関わる言葉であります。 私たちは生まれ変わり死に変わりします。 死んだ後…