お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

誕生日

今日は私の誕生日でした。

54年前、母が腹を割いてまで私をこの世に出してくれた日であります。

50歳の歳から毎年、母にこだわりのトマトを贈ることをしていました。

母の誕生日ではなく、私の誕生日にであります。

 

諸人よ思い知れかし己が身の

      誕生の日は母苦難の日

 

私が聞いたのは水戸の光圀の言葉として聞きました。それから毎年トマトを贈ることにしました。

 

でも今年は贈っておりません。

加齢から認知症を発症し、入院中。

世に蔓延る疫病から、面会なども規制があり、状況がよくわからないのが現状です。

 

米寿の母との再会は、言葉をかけても返すことの出来ない再会になるかもしれません。

致し方ないことと自覚しております。

ただ願わくば、命ある間は少しでも健やかであってもらいたいと。

 

両親が産み育ててくれたことで、53年の歳月を過ごしてきております。ありがとうございます。