鈴
「鈴」スズと読みます。
夏の暑いとき、リリリーン、リンリンと風鈴の音が聞こえると、心地よさを感じるのは、日本人野特性らしいです。
外国での鈴の文化はよく知りませんが、日本では少なからず神様や仏様とのかかわりを持っているように感じます。
神社には正面に鈴が掲げられ、組紐が付いていて、カランカランと鳴らしますよね。
お寺では、宗派によっても違いますが、金剛鈴と言って導師が向かう机に置いてあったりします。
これらはいずれも、神様をお呼びしたり、仏様をお呼びしたりするときに使われるものかと思いますが、古来神仏をお招きする道具として使われてきたものとしますと、そこには「おもてなし」の精神が宿されているように思います。
夏の風物詩としての風鈴の音は、そこを通る人をもてなしてくれる、ささやかな真心かも知れません。
リリリーン、私をもてなしてくださる方がいらっしゃる。ありがたいことですね。
鈴の音を聞いて、知らない人を愛で、感謝できる心を養ってまいりましょう。