未
「未」ヒツジ、と読む方は運命学や占いなどに興味を持つ方でしょうか。でも一字だけですとそう読まれる方も少なくないかも知れませんね。
未来の未、いまだ〇〇ない、という意味の文字ですが、どちらかというと不安定なイメージでしょうか。いまだ〇〇ないですから仕方ないのですが、もう一方の見方をしますと、「可能性」という意味がつながります。
可能性と言われると、前進するイメージになりませんか。捉え方によって同じ文字でも全くイメージが変わるのですが、この未、「未完成」など仕上がっていない状況を表しますね。
のし袋、知ってますよね、各種お祝いの折に水引をかけて祝儀を贈るとき使いますが、例えばお祝い事でも水引の形に二大別があるのです。
代表的なものは結婚式。この場合の水引は「結び切り」。でも出産のお祝いなどは「花結び」と言っていわゆる蝶結びの形です。
これは、今後同じ祝い事を求めるか否かという、願いが込められております。
結婚は出来れば一度ですよね、でも誕生は何度でもですよね。そうです、一度が良いものは結び直しができないように、何度でも良いものは結び直しができるようになっております。
「これで完了」には完。「まだ先がある」には未。
どうでしょう、否定的な文字ではなく、先行きを展開できる文字ですよね。
物事には必ず表裏があります。どちらの受け取り方が自分のモチベーションアップにつながるのか、それが大事じゃないですかね。
全ての人に「未」はありますからね。