お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

借。この文字からどんなことを連想されますか?

借家、借金、借入、拝借。

いずれにしても、借りるということですかね。

 

皆さんは借りるの好きですか?きらいですか?

そりゃ、借りなくて良いなら借りない方がいい。

きっとこう言われる方が多いですかね。

 

どうして借りるの嫌なんでしょう?

はい、簡単です。返さないといけないからです。

私たちは返すこと、あまり好きじゃ無いんですね。

 

借りないで全てできたらいいですが、中々そうはいきませんですよ。そもそも自分のものなんか何一つ無いんですから。

こういうと反論される方もあると思いますが、何か自分のもの持ってますか?ないでしょ?

 

自分のものすなわち、返す責務のないものですよね。返す責務のないもの、持ってますか?

 

でもなかなか一般の方にはわかりにくいですかね。

 

あなたが使っている体、ご自分のものですか?

そりゃそうだよ、他人の体じゃややこしい、と言われますかね。

仮に自分の体だとしましょう。

じゃ、ずーっと持っていたら?自分のものは返却不要ですから。

 

死んだら持っていられない?

じゃ自分の物じゃない、ということになりませんか?

実はこの体も借りているんですよ。だから寿命の尽きる日限がきたら、貸主に返さねばなりません。

 

借りることを嫌がるのはもうやめましょう。それより借りたものをいかに貸主に喜んでもらえる使い方をして返すか、ここが要ではないでしょうか?

 

もう借りちゃってるんですからね、返す日が必ずきますからね。