お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

遺骨の扱い方が…

先日大阪の信者さんのご葬儀に出向させていただきました。

75歳を一期とされ、愛するご家族に囲まれて生涯を終えられたそうです。

その方は建築のお仕事を自営でなさっておられました。近年いわゆる認知症を患い、奥様はじめご家族も一時ご苦労様されたそうです。しかしながら、この二ヶ月ほど前、熱発発症から入院をされ、穏やかな最期の準備を授けていただいたような毎日だったそうです。

 

私も若い頃、その方たちと一緒に工務に携わらせていただき、と言ってもきっと足手まといだったかと思いますが、優しく教えていただいたものでした。

今振り返っても笑顔のイメージしかような方でありました。

 

ご葬儀もご家族は「家族葬」の規模をイメージしておられましたが、席がなく立ってお参りされる方が出るほど、生前の功績計り知れないものでありました。

ご出棺ののち斎場へお供させていただきました。この度は四條畷市にあります、飯盛斎場で荼毘にふされたのですが、待合室にいくつかのパンフレットがありました。

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お墓、樹木葬、合葬墓、手元供養、そして面白いのが供養付き遺骨預かりなる商品もありました。

面白いとは不謹慎かも知れませんが、医療付き介護施設とか、そんな言葉と何か似通っていたので、文化形成の上で語彙は作られていくのだと感じたからです。

いずれにしても、どうも主体がシフトしている。何に?他人任せに。

現代社会の諸問題の根底にある「個人主義」いよいよ墓の下まで。

 

これから先の日本、これでいいはず無いと思いますがね。