原爆忌
人の命とは。
人類と呼ばれる我々が、幸せを求め続けてどれくらいの時間が経過しているのでしょうか。
その時間の中で何度かの誤った行動をしているのも人類であります。
その最たるものは原子爆弾でありましょう。
科学はどんどん進歩しています。
AIなどという文明は、私たちの暮らし方を大きく支えるものとなるでしょう。
しかし一方で、進捗した科学が時に私たちの生活を脅かす一因ともなるのであります。
ここに一本の包丁があります。
刺身包丁はその切れ味で素材の味を際立たせてくれます。職人はその切れ味と相まって芸術的な食べ物を作り上げます。
そんな私たちに豊かさを供じてくれるのが包丁です。
でも人の左胸に刺しますと、その命を絶えさせる機能も兼ね備えています。
同じ品物でも善悪、全く違う方向の働きをするのです。では何が?
そうです「人」なんです。
人がその善悪の選択をするのです。
責任という言葉がそれです。
自分の想い、行為に対し常に責任を持たねばならないのです。
8月6日、原爆忌に亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、自己の責任について深慮する機会であってほしいと思います。