お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

先人とは

最近不愉快というか、違和感というか、そういう話題が闊歩し始めている気がします。

 

同性婚のこと、夫婦別姓のこと、性差別のこと、そして女系天皇のことなどなど。

今の人たちは今のことしか見えない、いや見ようとしない、いや見る力がないのかな。

これこれしたらこうなる、という極めて簡単な方程式の出来事なのですが、全くわからないようであります。

いまドラマで渋沢栄一さんのことをやっていますね。彼は幕末から明治にかけて、日本の産業振興に大きな力を注いだ方ですが、ドラマによると彼は藍を扱う家に生まれたようです。

彼が生まれたのは江戸時代、ちょんまげを結っておられた時代です。

 

電気、ガス、ガソリン、それらエネルギー産業は全くかけらもない頃であります。でもそこから、人々が豊かに暮らすにはどうすべきかを探求し、現代の日本経済の礎を築いたのだろうと思います。

彼のおかげでみんなの暮らしは豊かになりました。彼の功績は素晴らしいものであります。

産業革命といってもいいのかも知れません。

 

さあ、今の日本がやろうとしている様々な案件、この先生まれてくる人たちに豊かさを与えるものでしょうか。全く逆だと私は思います。

先人の偉業を讃えられる民族は幸せ。しかし先人の蛮行を蔑まされる民族は不幸です。

今を生きる私たち、いずれ未来の人から「先人」と呼ばれます。その時、偉業なのか蛮行なのか、ジャッジされるのです。

本当によ〜く考えてください。じっくりゆっくり考えて欲しいです。

よろしくお願い致します。