お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

プロフェッショナル おくりびと

昨今、葬送儀礼の簡略化が進み、それによる悪影響を危惧する者の一人でありますが、昨夜NHKテレビのプロフェッショナルでは、ある一人の納棺師の仕事をドキュメントしていました。

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彼は木村さんという30歳の若者でした。若者とはいうものの、命のあり方については宗教者であろうかと思います。

人の生と死。世の中の営みの始めた終わり。そして死があるから、生を見つめられることを彼は知っており、またそれを伝えようとしていました。

 

家族の関係性が希薄になる中、葬送の機会は私たちの心を育てる絶好の機会であると私は考えます。

続いてきた命の終わりにしっかり向き合うことで、感謝が生まれ、前向きな誓いが起きるのです。

機会があれば彼に一度会ってみたいと思います。

 

またNHKも良い意味で一線を越えた気がします。

何人かのご遺体をそのまま映しておりました。

過去、そういった場面ではボカシを入れたりすることが専らでありましたが、綺麗な姿でのご遺体はそのまま、その通りで良いと思います。

 

人は必ず死ぬのです。

一生懸命生きてきたその人の人生最後の儀礼が葬送です。どうか葬送の時間を惜しまずに、送って差し上げてもらいたいと思います。

機会があればプロフェッショナル、どうぞご覧ください。