お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

御霊にあわせる顔を

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広島は原爆投下から76年の日を迎えました。

生き証人が少なくなる中、戦争のない状態を如何にすれば享受できるのか、おそらく全人類が考え、求めることではないかと思います。

75年は草木も生えぬと言われたそうですが、広島は見事に復興しました。と言いたいところですが、
形での復興はできておりますが、中身が伴っておりません。
お恥ずかしい話です。

8月6日は祥月命日
こう考えますと、相生橋を照準に投下されたのが原爆です。
ほぼそのあたりで亡くなった方々にとっては、まさに祥月命日であります。

その御命日に、その場において全く死者を弔うきらいのない団体が、政治的主張をする場所と化しているのか、平和公園であります。

中核派を中心とする偏った考え方の人たちが、早朝から原爆ドーム前を占拠。
本来公園条例で排除できるはずの広島市も手をこまねく有様。

昨年のこの日、私たちは有志でこの場所に立ちました。腹と背にメッセージを書いた札をかけて。
サイレントアピールです。

この日だけは静かに祈りを捧げる平和公園であるべき。

その後広島市は平和推進基本条例を制定、そして初めての夏を迎えました。
しかし結果は思った通り、彼らは大挙をなして原爆ドーム前を占拠し、集会を展開。
市はそれを看過し、警察は小競り合いを防ぐことから、その集会をまるで護衛するが如く取り巻く。

彼らは満足に集会、演説会を2時間に亘り繰り広げました。

さあこれから先は広島市の責任となります。
松井市長さまには一定の敬意を常に持っておりますが、議会が定めた条例を蔑ろにするような市長であっては困ります。

364日後、明らかに制定された条例が行使される形が整わなければ、頼りない広島市という汚名を着てもらわねばなりません。

そうならないためにも、具体的に行使できる仕組みを一日も早く構築し、令和4年の夏は、静かに祈りを捧げる平和公園を保持して行かねばならないと思っております。

世の中の多くの人に、事実を知ってもらうことで可能となります。
私たちは私たちで努力を致します。
行政は行政、警察は警察で、しっかり逃げずに、目を背けずにご対応を願うところであります。

願いを込めて投稿致します。合掌