お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

エイブル 様。

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以前からどこかでアップしたいと思っていたことを書きます。

前回も書いた通り、毎月の6日は原爆忌日ですので平和公園へお参りに行くのですが、たいていその朝、あの不動産会社のエイブル さんが、多勢で公園清掃に来ておられるのです。

元安川沿いにズラーッと社用車が並び、スーツ姿の若い方たちが掃除道具を手に来られます。

 

会社として、あるいは支店として決めたことなのだと思いますが、良いことだと思います。

 

不動産会社の方は、土地や建物の仲介、斡旋を主な生業としますが、土地を捉えた時、少なからずこの広島という街の足元には原爆による被爆の事実があります。除染するとかしないとかそういう被爆ではなく、74年前に原爆による悲しみがとてつもなくたくさんあった、という事実です。

そう考えると原爆横死の方々のせめてもの安らぎの場所としての平和公園を、土地を扱う不動産会社の方が清掃して、その悲しみをお慰めすることは、ある意味道理であり、社長様の御発信か社員の方の御発信かは存じませんが、底に流れる「感謝ー畏敬」の姿は誠に美しいものがあります。

 

現象世界しか見えなくなりつつある昨今、目に見えない事象に目をやるエイブル という会社、誇らしく思うのは私だけではないと思うのですが。