わかちあい
このブログは、お坊さんが語る終活です。
皆さんも終活がらみのコメントを期待して、お目通しくださっておられると思います。
でも、なんだか終活がらみの話が無いなあともお感じになっておいでかと思います。
私が終活として最も重要なこと、それは人と人との関わりということです。
新型肺炎の騒動で平常の社会は一変しました。
これを有事と言いますが、この有事の中に入りますと、人の本性が顕になります。
普段優しそうなことや、もっともらしいことを言っていても、有事になると全く違う行動をする人もいます。水底に沈殿している堆積物が攪拌されて、濁ってしまうようなことです。
さて、終活は後悔しない人生を通る方法ですが、これはテクニカルなことではなく、ハートなんです。
わかちあいなんです。
嬉しいことも、悲しいことも、辛いことも、全部わかちあうこと、これにより人は安心を得ることができます。これは教えの中にキチンと定義づけが出来ております。
いま、多くの日本人がこのわかちあいに気付かねばならない時なのだと思います。
目の前に人の不安な顔が、少しでも笑顔に変わるよう、さあ、わかちあいの感覚を取り戻しましょう。