お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

まさに「老婆心」ですか

f:id:obousansk:20200521094430j:image

近年、焼骨した後の残骨灰に含有される貴金属を売却し、自治体の収益として活用することがよく聞かれますが、私の住む自治体においても、検討していた案件でありました。

今日の地元紙に、その方向がまとまったとの記事が掲載されておりました。

 

アンケートから7割の方々の賛同があった、とのことから、これから具体的な方法を計画していかれるそうです。

 

一個人としては異論はありません。

最終的にいかなる方法かは別として「処理」してくださっている訳ですので。

ですが、次なる心配をしています。

それは、亡くなった方の残したものは「遺産」であります。変な話パンツ一枚に至るまで、「遺産」である訳です。そう考えたとき、

「親父の歯、金歯が沢山あったな、市役所に残骨灰渡すより、全部持ち帰って、自分で業者に渡して、お金にした方がいいかな」なーんて考える遺族が出やしないかな?なーんてことを考える私は考えすぎでしょうか?

 

そこまでのアクションは起こさずとも、死んでからも細ったスネをかじろうという情けない遺族は、無いともいえないかと思いますが、まさに老婆心でしょうか?

どう感じられますかね。