原爆忌
広島に原爆が投下され、72年を迎えた今日、私は早朝から平和公園へ出向き、広島戦災供養会が主催されます慰霊祭に参列して参りました。
台風5号の動向を気にしながらも、やや曇り空のもと、慰霊祭が執行されました。
会場へ向かう途中、落下地点の標的となった相生橋から、原爆ドームを臨みました。
慰霊祭は神道、キリスト教、仏教の様式でそれぞれ執行され、前外務大臣、岸田文雄氏も参列しておられました。
静かに慰霊の行事を執行しておりますと、いつもはそれほどでも無い、若者の叫び声が原爆ドーム側から聞こえて来ました。
耳障りなほど、鎮魂の空間を壊す音でありました。
慰霊祭後に音がする方へと向かいますと、左翼的意向を持った青年たちが、ドーム前にたくさんの旗を立て、マイクを持って安倍政権打倒を訴えている。またそれに呼応するように右翼的青年たちが、左翼青年たちを必死に否定するコメントを大スピーカーをもって、叫んでいる。
左翼の側も何を言っているのかわからなかつたですが、右翼の側は「罵声」でしかありませんでした。
右翼側の青年の一人に、「今日の朝は、静かに祈る日だから、もう少しわきまえて欲しい」と言うと、「あいつらがやるから、僕らがやらなくてはならない」とのコメント。まったくおかしなコメントでした。
たまたま、県議会議員の先生お二方がおいででしたので、何とかしなくては、広島の恥部になる。との認識で共有できましたが、条例でも作って規制をしなければ、慰霊の朝は担保できない、哀しい話であります。
来年の今日までには何らかの手当てを、具体的に動いていこうと思いました。
わきまえるという知恵が働かない青年たち、やはり教育を変えなければいけませんね。
昼は広島県宗教連盟主催の懇親会に、出席させていただきました。先日の比叡山宗教サミットにご参加の方も多くあり、宗教者の役割をたがいに認識しました。
また今日は私のお寺にすごいお客様がおいでくださいました。アフメットジャンオスマン東トルキスタン亡命政府大統領であります。
中国からの弾圧、ウィグル族への迫害、また、中国の中央アジア地域での核実験のことなど、親しくおはなしをさせていただきました。
民族の歴史は父祖の歴史です。父祖の歴史とは後して自分の歴史となるわけです。
外圧により父祖の築いた、歴史と文化を害されぬよう、私達日本人もしっかり考えていかねばならない事を考えさせられた時間でありました。
悲しみを減らすため、自分に何ができるのか、一人一人が考えることが、真の平和構築のため必要な事と思います。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌