お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

花を求めて

仏教では因果の法則を説きます。

説くといっても、歴然としてあることを知らせるしかないのですけどね。

 

因果の法則とは

「蒔いた種が生える。蒔かぬ種は生えぬ」たったこれだけのことです。自然界において至極当たり前のことであります。

 

また、すべては「縁」によって生じるとも説きます。

 

蒔いた種の一つの結果は結実です。実が稔ること。

実が稔るとは形が現れること。その形を見る人は、見るだけの縁を持っている人、ということなんです。

 

世の中に起きる嬉しいと感じることも、悲しいと感じることも、すべては感じる人の持った縁によって出くわしております。

でもそれらを知覚する、知覚した、一つの結果を見た、ということは、知覚した人の蒔いた種の結実ということになります。

 

身近で起きること、遠くでおきること、でも自分が知覚、認識できることは、自分が蒔いたなんらかの種によって生じている、ということであります。

 

では嬉しいことをたくさん知覚、認識するには。

そうです、嬉しいこと、喜ぶこと、感謝すること、この種をひたすら数多く蒔き続けることです。

 

どんな花を求めますか?

求めた花の種を蒔かねば、その花を見ることは決してありません。

今ある嫌な結果は、以前蒔いた種の種類を間違えたんです。

これからこそは、種の種類を間違わずに蒔いていって、世界中が笑顔になる種を、一粒でも多く蒔いていきましょう。