壇上伽藍は冬化粧
4年前、開創1200年の慶讃法要で上がらせていただいて以来、久しぶりに高野山へ上がらせていただきました。
用件は四代燈主猊下が、葛西光義管長猊下に年始のご挨拶されるにあたり、その随行をさせていただきました。
里も冷え込みましたが、お山も冷え込みが厳しく、前日までは雪も無かったそうですが、私たちが着く頃には一面雪景色となっており、お大師様が私達に壇上伽藍に冬化粧をしてお迎えくださったかのようでありました。
管長猊下に私は、初めてお目にかかられせていただきましたが、とても柔和なお人柄であり、なおかつ奥行き深きご様子が伺えた次第です。
念法眞教と高野山の50年にもなる御縁など、暫しご歓談をそばで拝聴させていただきました。
高野山は1200年、念法眞教は95年、時間の差は大差なれど、御二方の和の語らいは、時の差を埋めるに充分な内容ではなかったかと拝察致しました。
代々継承し、伝統を保持するには相当のご苦労があろうかと思いますが、先人への感謝を致す時、我々のいっ時の労苦は、ほんの微塵なのかも知れません。
尊い時間を共有させていただきました。