お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

原点に近い葬儀

彼岸の中日を前に、大阪の信徒さんのご葬儀を勤めさせていただきました。

行年68歳、現代ではまだまだの年齢ではありますが、約束だけに致し方ありません。

 

昨今、葬儀会館での葬儀がもっぱらな中、久しぶりに自治会館での執行でありました。

葬儀社への依頼事項も、霊柩とお棺、最小限の祭具でのご葬儀でありました。

祭壇、灯具、供花、供物もありませんでした。

とはいえ、通夜式、葬儀告別式が滞りなくすませることが引導を渡すものの使命です。考えられる想定内の最低限の必要備品を持ち込み、葬送の儀礼を執り行いました。

 

ご遺族、ご親族の皆様も大変喜んでくださり、安心した次第です。

 

さて、あなたの家族で〇〇さんがなくなったら、どんな葬儀を想定するのか?何かわけのわからない質問ですかね?

御主人が、奥様が、父が、母が、子供が、孫がなどと考えてもらいたいのです。

 

宗教は、場所は、規模は。

ですが皆さんはきっと考えられないんですよね。

そこらへんに転がっている情報ではないので。

で、諦めて時を過ごす。

で、突然考える暇も与えてもらえない、その時がやってくる。

 

私はお金を沢山かける葬儀は不要かと思ってます。

ですが、社会生活の中体裁や、付き合いといったことも葬儀には大きく影響しています。

だからこそ、早めに方向性を決めて、後の人が困らなくていいようにしなくてはならないのであります。

お弔い、いかに捉えてますか?