お寺で終活
お知らせさせていただきます。
来たる9月2日土曜日、私の勤務地で講座を開催いたします。
午前10時から第5講 エンディングノート。
午後13時から第6講 仕舞いかた。です。
第6講は1〜5までの過程を修了していることが、出席の条件となっておりますので、受講の方はお気をつけください。
8月25日までで受付を締め切らせていただきます。特に第6講は修了証書の準備もありますので、厳守していただきます。
また、受講済みの講座をもう一度受講したい場合も、申し込みが必要ですから、第5講再受講されたい方はお気をつけ下さい。
台風5号も中国地方にはさほど影響無くすぎて行ったようです。ただ各地で被害があるようですから、皆さんも災害が最小で収まるよう、神仏にお祈りいただきたいと思います。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
原爆忌
広島に原爆が投下され、72年を迎えた今日、私は早朝から平和公園へ出向き、広島戦災供養会が主催されます慰霊祭に参列して参りました。
台風5号の動向を気にしながらも、やや曇り空のもと、慰霊祭が執行されました。
会場へ向かう途中、落下地点の標的となった相生橋から、原爆ドームを臨みました。
慰霊祭は神道、キリスト教、仏教の様式でそれぞれ執行され、前外務大臣、岸田文雄氏も参列しておられました。
静かに慰霊の行事を執行しておりますと、いつもはそれほどでも無い、若者の叫び声が原爆ドーム側から聞こえて来ました。
耳障りなほど、鎮魂の空間を壊す音でありました。
慰霊祭後に音がする方へと向かいますと、左翼的意向を持った青年たちが、ドーム前にたくさんの旗を立て、マイクを持って安倍政権打倒を訴えている。またそれに呼応するように右翼的青年たちが、左翼青年たちを必死に否定するコメントを大スピーカーをもって、叫んでいる。
左翼の側も何を言っているのかわからなかつたですが、右翼の側は「罵声」でしかありませんでした。
右翼側の青年の一人に、「今日の朝は、静かに祈る日だから、もう少しわきまえて欲しい」と言うと、「あいつらがやるから、僕らがやらなくてはならない」とのコメント。まったくおかしなコメントでした。
たまたま、県議会議員の先生お二方がおいででしたので、何とかしなくては、広島の恥部になる。との認識で共有できましたが、条例でも作って規制をしなければ、慰霊の朝は担保できない、哀しい話であります。
来年の今日までには何らかの手当てを、具体的に動いていこうと思いました。
わきまえるという知恵が働かない青年たち、やはり教育を変えなければいけませんね。
昼は広島県宗教連盟主催の懇親会に、出席させていただきました。先日の比叡山宗教サミットにご参加の方も多くあり、宗教者の役割をたがいに認識しました。
また今日は私のお寺にすごいお客様がおいでくださいました。アフメットジャンオスマン東トルキスタン亡命政府大統領であります。
中国からの弾圧、ウィグル族への迫害、また、中国の中央アジア地域での核実験のことなど、親しくおはなしをさせていただきました。
民族の歴史は父祖の歴史です。父祖の歴史とは後して自分の歴史となるわけです。
外圧により父祖の築いた、歴史と文化を害されぬよう、私達日本人もしっかり考えていかねばならない事を考えさせられた時間でありました。
悲しみを減らすため、自分に何ができるのか、一人一人が考えることが、真の平和構築のため必要な事と思います。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
比叡山宗教サミット
本日、日本仏教の母山と言われる、比叡山で行われました、「比叡山宗教サミット30周年記念
世界宗教者平和の祈りの集い」に参加させていただきました。
この催しは、今から30年前、当時の比叡山延暦寺の山田恵諦座主の発声により、世界の宗教者が宗教、宗派の垣根を超えて、人類共栄の理念のもと、対話を通じて恒久の平和を目指す祈りの集いであります。
仏教、キリスト教、イスラム教、神道、新宗教など、世界の国々から宗教の指導者が集まり、争い、貧困の無い世界を構築する事を確認する、ある意味世界的行事であります。
今回、その30周年記念の行事でありました。
初めて参加をさせていただきましたが、比叡山延暦寺の一隅会館まえの特設会場にはおよそ1000人を超える人たちが集結、照りつける日射しを、私達参加者をいたわるように雲が遮り、時折吹く風を感じながらの行事でありました。
開会後、壇上に上がるご来賓がひまわりの花を手に持ち、それを少年少女に手渡して、明るい未来を託す演出は感動にあたいするものでした。
世界を取りまく諸宗教がたがいに胸襟を開いて本気で対話し、様々な格差をなだらかにしようとする取り組みは、大切なことと思いました。
しかし、今日の行事に中国、北朝鮮からの出席が無かったことも事実です。
今日の行事の中心でありましょう、祈りの時間がありました。
私も祈りました。
「世界の人々の悲しみが、一つでも少なくなりますように」と。
平和を具体的に表す事は至難です。でも、きっと悲しみや、悲しむ出来事が少なくなれば、きっと平和になるのでは無いかと思うのであります
今日の祈りが単に行事だけにならないよう、私達宗教者は、もっともっと、人々に寄り添わねばならないことを強く感じさせでいただいた、行事でありました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
立教祭
8月3日は教団が立教開宗された日です。
この日は全国から信徒さんがご本山へお帰りになられ、感謝の1日を過ごします。
開祖様のおさとしは様々ありますが、中心のあとをおさとしは
「自分を知って らしくなれ 」であります。
以前、水戸黄門のあとをタイトルを揮毫された、鎌倉、円覚寺の朝比奈宗源老師が
仏教の極意がこの一文にあると評されました。
改めて自分とはどんなものなのか?中々そうい機会はありませんね。
でも、自分自身がわかっていないのに、相手を評する事はもっとおかしな事ですね。
まずは、自分というものをしっかり得心して、相手との向き合い方を考察することが大切なことでは無いでしょうか?
まずは自分を知りましょう。
身長というと、味わいがありませんが、身の丈というといかがですか、ちょっと、謙虚な自分が存在しませんか?
そこです、そこを活用して、自己の啓発に向かっていただきたいと思います。
一度、自分の身の丈を考えて見ましょう。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
マスコミと私達と国政
マスコミが私達に教えてくれる材料として、この二、三日目は盛りだくさんですね。
色目の新しいものが次から次と出てきますから、もう忘れそうになってしましそうですが、つい先ごろ、国会では閉会中審査なるものがありましたね。いわゆる加計問題であります。
総理が便宜をはかって、という獣医学部新設問題の話です。
S経新聞のI記者は指摘しています。
いわゆるフェイクニュース(偽記事)が横行している。安倍政権をよしとしないメディアは、総理の友人だから、優遇があった。文科省のメモからそれがうかがえる。官邸はそれを隠そうとしている。というストーリー。
しかし、愛媛県の前知事は7月10日、参議院閉会中審査で国家戦略特区として今治市に獣医学部設置が認められたことに関し「歪められた行政が正された」など、文科省の過去の対応を批判した。
しかし、これを取り上げなかったのが、A日新聞とM日新聞。
A日新聞は一面トップに、「加計ありき疑念消えず」とし、前川前事務次官の発言を多く取り上げた。二面も三面も一方的政府批判の記事に徹し、前知事の発言は報じず、審査の詳報ではその発言を引き出した青山繁晴参議院議員の質問を掲載しなかった。
M日新聞も「加計 論戦平行線」と一面。同様に前知事の発言を載せていない。
地元の獣医学部誘致を文科省などが阻止してきたことを国会中継を見ていない両紙の読者はわからない。報道による印象操作がなされている。
国民の知る権利を声高に叫ぶ両紙として、どうしたことか。
前知事が、述べた「岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。『歪められた行政が正された』が正しい発言ではないか」との発言を記事であげたのはS経新聞とY売新聞、N経新聞。
出口の見えないこの議論に前知事は
「東京の有力な私学に声をかけたが、けんもほろろ。愛媛県にとっては12年間、加計ありきだった。」
「手続き論だけが先行している。愛媛県や今治市の思い、日本の未来、感染症対策の国際潮流とか大きな議論を、していただくのが国政の場ではないか。」
また、これまでの多くの報道機関の取材についても、「申し上げたいことを取り上げてくれたメディアは極めて少なかった。」と訴えた。
まだまだ、記者の記事は続くが、中略し、本件の本質に迫る。
本質は公務員獣医師不足に悩む現場がある、ということ。
愛媛県では、公務員獣医師の定員割れが相次いでおり、この10年で採用定数を満たしたのは平成23/26/27年の3年のみとのこと。ブランド牛「愛媛あかね和牛」の品種改良、繁殖に向けた研究開発などを行う県畜産研究センターでは、10年前10名だった獣医師が昨年から4名。
県庁の畜産課の職員も、
「現場の実情を見てほしいとの思いで取材を受けた。しかし、私達の発言を全く使ってくれないメディアもあった。」とのこと。
前知事は現職中、宮崎県で発生した口蹄疫対策として、港で検疫態勢をとり、獣医師らが消毒に当たったことにふれながら、
「全員が不眠不休、あの時ほど獣医師が欲しかった事はなかった。また口蹄疫が出たら皆倒れますね」と。
私達は毎日、メディアによる報道を目や耳にします。
報道はどうあるべきか、事実を事実の発言ままに発信してほしいと思いませんか。
A日新聞はそう遠くない過去にも、虚偽報道を認めています。しかしその報道はこの国を世界の中で、卑劣な国家、国民とのレッテルを貼らせ、国益を多大に損ねています。
政治家の方々にも襟を正し、天地神明に誓える生き方をしていただかねばなりませんが、大切な事を知らせてくださるマスコミはもっと襟を正し、偏向しない論を発してもらいたいですね。
この国のあとを託す人たちのために、マスコミにコントロールされる私達にならないよう、本当はどうだったのか?を、しっかり求めていきましょう。
その意味においてはA日新聞やM日新聞は、いただけないかもしれませんね。
少し長くなってすみません。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
第31回 広島原爆殉難者慰霊法要
23日、広島平和公園の原爆供養塔前で、第31回広島原爆殉難者慰霊法要が執り行われました。
昨日は一昨日の夜に降った雨のおかげか、本川からの涼風が心地良く通る中、天候にも恵まれ御霊に対し何に一度の供養を捧げさせていただくことが出来ました。
この慰霊法要では、まずは全国の信徒の皆さんから送られた30ケ泉の名水を御供えさせていただきます。
その後、各代表、ご来賓の献花をいただき、続いて読経回向が、手向けられます。
読経の途中、名水を供養塚へお運びし、ゆっくりと塚へ注がせていただきます。
原爆で水を求められた数多のみたまの、喉の渇きが癒えますことを祈りながら、注がせていただきました。
写真は今朝の産経新聞朝刊、広島版の記事です。
法要のあと、広島市長様の挨拶文を岡村副市長様が代読下さり、広島戦災供養会の畑口会長様、少林寺拳法広島基町道院長 凛の会代表の木村隆司様からのご懇篤なご挨拶をいただきました。
私が嬉しかったことは、この法要にお坊さんが語る終活講座の受講生の方々が、複数ご参拝くださっておられたことです。
中には名水を御供えするお役をしてくださった方もおられ、ご縁の深まりをありがたく感謝させていただきました。
これから8月6日.原爆投下の日に向けて、また15日の終戦の日に向けて、様々な慰霊、追悼行事が行われると思います。
ただ、戦争反対を声高に叫ぶのではなく、まずは自分の家庭から争いの種を無くし、地域全体が安心して暮らせる社会を築くために、一人一人が、いま何をすべきか?ということを真剣に考える機会にしなければならないと思います。
当時の方々と想いを近しくして、自分自身を見つめていこうではありませんか。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
夫婦
昨日の朝刊に、配偶者に対する遺産分割の対象から、住居は外すことへの法改正案の記事が載っていました。
こんなことを心配しなくてはならない現行法、そもそも今の法律の根底に流れる思想背景が問題なんだろうと思います。
記事に掲載された案でも、婚姻20年以上という縛りがあります。19年ならどうなんでしょう?
そもそも夫婦とは何か、ここから理解していかなければならないということでしょう。
夫婦が真に夫婦たる関係性を保持しているならば、期間など意識する必要は無いと思います。あたら期間を気にしなければならない環境は、道徳観、倫理観の欠如から引かれるものだと思います。
現行法では、配偶者の他に子がいる場合、相続は二分の一対二分の一です。親子関係が不安定な場合で、もしも遺産が住居のみであったなら、子が相続の権利を主張するならば、配偶者は、その相当分の支払いをするか、あるいは家を売却して遺産分割をせねばならなくなります。おかしくないですか?でもこれが現行法です。
今回の改正案がどのような収まりになるのかわかりませんが、そもそも夫婦とは、という概念、理念がすっ飛ばされてしまっているように思えてなりません。
民法だけでなく、やはり憲法からの理念をしっかり見直さなくてはならないと思います。
人は生まれた時から死にむかって時を経過しています。終活として毎日の暮らしを捉えるならば、家族、夫婦、親子、こういった理念を改めて日本人全てが学び直さなければならないと思います。
本当に家族とは何か、しっかり考えてみてください。きっと民法に頼らない相続が築き上げられます。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌