お盆
お盆の時期がやって参りました。
国内の各地方によって、風習や習わしはまちまちですが、日本人にとってこの「お盆」は非常に重要な行事であろうと思います。
よく「地獄の釜の蓋が開く」などと昔の人はおっしゃいましたが、その意味は、例え地獄に堕ちて苦しんでいる魂であっても、この時ばかりは、供養を受けることができる、ということなのかなと思います。
それほどのお盆ですから、これだけ科学が発展し、私達を取り巻く社会環境が変わっているのにも関わらず、「盆・正月」なんです。
各企業でも正月と盆には休暇があるようです。
日本にそういう文化がしっかりあることは、とても素晴らしく、嬉しいことだと思います。
なればこそ、お盆にはお盆の目的を理解し、その目的を果たしていこうではありませんか。
お盆の目的はと言いますと、この出典は「盂蘭盆経」というお経がそれで、目連というお釈迦様の弟子が、亡くなられたお母さんの死後の状態をご覧になり、逆さづりなら苦しむお母さんを救うため、お釈迦様にその方法をお伺いし、それによりお母さんが救われた。ザックリ言うとそう言うお話なのですが、お母さんは先祖を、目連は私達を表します。
親孝行を伝えるお経であることはもちろんなのですが、我々はご先祖様の姿を見ることはできません。
例え苦しんでおられるご先祖様がおられたとしても、このお盆には供養を手向ければ、お救いをいただくことができる、ということも書いてあるのであります。ですから、お盆の目的は先祖供養であるわけです。
ではどうやって先祖供養したら良いのか。
もちろん、墓参やお寺参りなども大切なことです。でも一番大切なことは、ご先祖様にご安心いただくことではないでしょうか?
ではどうやって安心していただくか、それは、
「家族みんな仲良く」です。
まずは、家族が仲良くしてくれていることが、ご先祖様にとって最も嬉しいことでもあると思います。
人と人とのかかわり。まずは家族とのかかわりからです。
どうか読者のかたには、しっかりと「お盆」を勤めていただきたいと思います。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌