お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

人生レシピ

NHKeテレで、人生レシピなる番組があり、私の登録する終活カウンセラー協会の武藤頼胡理事長が出演しておられました。

 

終活とは生き支度。

本当にそう思います。先をきちんと見据えることで始めて、あしもとの確認ができるのであります。

番組では秋野さん、賀来さんもコメントしていましたか、取り組みをしておられる秋野さんは、迷わない人生を歩んでいるように感じました。

やはり終活は大切ですね。

 

家族のあり方を整える、まずはこれが第一歩であります。

「お盆」

今年のお盆は台風10号の影響もあり、多くの人にとって過ごし方の違うお盆だったのではないでしょうか。

私も多分にもれず、例年は大阪で全国御詠歌大会が開催されるのでありますが、今年は中止となり、自坊で過ごすこととなりました。

さて皆さんはどんなお盆を迎えられましたか?

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お盆とはご承知の通り、「盂蘭盆経」というお経が出典でありまして、お釈迦様の十大弟子の一人、かの目連尊者に由来します。神通第一と言われた目連は亡き母の冥界での様子を確認します。さぞ極楽でおいでと思いきや、母は餓鬼道で逆さ吊りの苦しみを受けていました。悲しんだ目連はお釈迦様に救済の方法を尋ねます。その方法が先祖供養と相まって、現在のお盆の風習になったと言われます。

 

さてこのお話、単に先祖の供養法を伝えるものではありません。

経典にはそれぞれ「教え」が介在しています。ではこのお経の教えは。

物事を正しく見ることの大切さ、であります。

 

目連のお母さんは生前、お釈迦様の教えに対して正しく受け取らず、うがった見方をしていたのであります。それが種となって、死後物事を逆さまに見なくてはならない苦痛を、業として果たさねばならないというお話なんです。

ですから私たちも、「前者の覆るを知って、後者の戒めとなす」目連尊者のお母さんの姿から、自身の心の置き所、物の見方考え方を整えなければならないのであります。

お盆とはそういった心の改まりをいただく機会なのであります。

 

気付いた時が改善の時。日々改まりをいただきたいものですね。

原爆忌

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人の命とは。

人類と呼ばれる我々が、幸せを求め続けてどれくらいの時間が経過しているのでしょうか。

その時間の中で何度かの誤った行動をしているのも人類であります。

その最たるものは原子爆弾でありましょう。

 

科学はどんどん進歩しています。

AIなどという文明は、私たちの暮らし方を大きく支えるものとなるでしょう。

しかし一方で、進捗した科学が時に私たちの生活を脅かす一因ともなるのであります。

 

ここに一本の包丁があります。

刺身包丁はその切れ味で素材の味を際立たせてくれます。職人はその切れ味と相まって芸術的な食べ物を作り上げます。

そんな私たちに豊かさを供じてくれるのが包丁です。

 

でも人の左胸に刺しますと、その命を絶えさせる機能も兼ね備えています。

 

同じ品物でも善悪、全く違う方向の働きをするのです。では何が?

 

そうです「人」なんです。

人がその善悪の選択をするのです。

責任という言葉がそれです。

自分の想い、行為に対し常に責任を持たねばならないのです。

8月6日、原爆忌に亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、自己の責任について深慮する機会であってほしいと思います。

 

長生きの国

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朝刊に「平均寿命が最高更新」とありました。

男性は7年連続、女性は6年連続での記録更新というわけです。

あくまで平均寿命ですから、今このブログをお読みのあなたが長生きすると決まったことではないですからね。勘違いしないように。

 

さて日本は超高齢社会になって数年が経過しております。これはあくまで人口比率によって言われる表現でありますが、平均寿命がのびて高齢化率が上がる。そして少子化。この意味するところおわかりですか?

ある日突然、この国が国家の体をなさなくなるということです。

日本は多死社会に入ろうとしています。人口減少は一気に進む時がやってきます。

何とかしましょう、国会の先生。

 

フランスは過去、人口減少を食い止めましたよ。

国民みんなが、本当の危機を理解したからです。

 

昔は「長生きで結構ですね」と会話しました。

きっとそのうち、「なかなか迎えが来ず、大変ですね」なんて会話が飛び交う時がきます。

そんな悲しい会話、せつなすぎませんか?

 

ほんと日本人の皆さん、愛する人のためにこの問題はちゃんと向き合って下さい。

 

「長生きして良かった!」

こう言って死ねる国にしましょう。

お便り

特別講習から自坊へ帰ってみると、素晴らしいプレゼントが私を待っていてくれました。

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先日の原爆慰霊法要の際の、記念上映会で二宮金次郎を鑑賞に来てくださった方の中に、小学三年生の女の子がおられまして、その子が後日感想をファックスしてくださったんです。こんな文面です。

 

二宮金次郎についてわかりやすく理解できました。

特に感動した場面は、最初は敵だった人達が最後には二宮金次郎のえいきょうを受けて、心を改め良い村人になったところです。

私も二宮金次郎を見習って、人様のお役に立てれる人になりたいです。

 

私はすぐさま寺内紙「朝な夕な」に掲載し、

「さあ、信徒の皆さんどうしますか?」とコメントを付加しました。

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そのことの報告と、寺内紙を送ったらそれに対してお礼状が届いていた、というわけです。

 

ご両親の愛をいっぱいに受けて育っておいでのお子様と拝察申し上げます。

愛を受けなければ、愛を注ぐことはできない。

愛は注げば注ぐほど、たくさん湧き出るものと思います。

小学生の彼女との交信は、私に背筋を伸ばす機会を与えてくれております。

 

百花ちゃん、ありがとう😊

特別講習

人はこの世に生を受けて以来、経験という学びの中で成長を遂げ、老化という衰退の時を経てこの世の行を終える。

それぞれが役割というものを担って、それを果たしてゆくことが、生きるということなのだと思う。

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今回、若手修行者に対して次なる段階へ進むための特別講習が開講され、不肖小生はそのコーディネート役の任をいただいた。

今回6名の若手布教師が対象であったが、各人がすでに地方の布教の第一線に立つものばかりであり、まず彼らが不在の5日間、留守を守る人々を思い、短期ではあるものの、実りある研修にしなければならない、強い思いを持って当たらせていただきました。

 

儀式の所作はもちろん、可能な限りその形に現れる心を伝えるつもりで関わらせて頂きました。

6名が如何なるものを習得してくださったかは、これからの彼らの姿勢を見るしか、その判断は出来ない。

しかし、その姿勢が如何なる姿勢となって私の目に映るか、これが私自身への通信簿となることは間違いなく、終わってもなおその責の重さは肩を離れない。

この世に住まう人が、悲しみ少なく、笑顔の多い環境作りをすることが我々布教師の務めであります。

仏天のご加護により、彼らのはたらきが多くの人の笑顔の扶けとならんことを願いつつ、一旦広島の自坊へ帰ります。

広島原爆殉難者慰霊法要

昨日、梅雨とは思えぬ好天、涼風の中、仏天のご加護のもと、第33回広島原爆殉難者慰霊法要ならびに記念上映会が執行され、数多の御霊に慰霊のまことを捧げさせていただきました。

 

一宮良範教務総長をお導師に、午前9時からの黙祷に始まり、全国30カ泉の名水供養、代表献花、千羽鶴の献納、そして法要が営まれ、法要後には松井一實広島市長、畑口 實広島戦災供養会会長、八軒幹夫広島市議のご挨拶をいただき、最後に教団を代表して井平良道教化部長が御礼を述べました。

週間予報を毎日ながめ、雨天を心配しましたが、不思議なほど心地よいお天気のもと、慰霊の行事をさせて頂けました。

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午後からは広島国際会議場のヒマワリを会場に、映画「二宮金次郎」を記念上映会として開催させていただき、500名を超える方々にご参加をいただきました。

二宮金次郎の片鱗に触れた参加者からは、

二宮の生き方から少しでも自分の生き方を変えるきっかけをもらった気がする。

今の日本人が忘れているものを感じた。

もっと沢山の、特に若者に見てもらいたい。

などなど、アンケートからお喜びの声をいただき、主催者の一人として、ありがたく感謝致しております。

私を虚しくして、他を益する考え方は、まさに個人主義がはびこる現代の日本人に、もっとも求められる生き方であります。どうかご覧になられた方お一人お一人が、その実践に生きてもらえたらと思うばかりです。

 

終活の要は、「如何に生きるか」であります。

さらに後悔のない生き方をお伝えすべく、東奔西走しなければならない覚悟を新たにした慰霊法要行事でありました。

最後に、呼びかけにご協力いただきました各団体の皆様にはこころよりの御礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

さあ次は9月26日の仏教文化講演会、「丸山節」再びです。たくさんの方の笑顔のため、スタートを切ります。