お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

財産

最近、相続についての無料相談会を、弁護士や司法書士の先生がされる広告をよく見ます。

相続が争族に発展するケースがやはり多くなってきているのでしょう。

 

昔の民法では長男が家督と共に財産、また祭祀の継承を引き継ぐことになっていました。

しかし、法律が変わり、家督という考え方がなくなり、財産についても分割のルールが決められました。

ただ、祭祀の継承については、何となくボヤッとした感じで名残があるような状況です。

 

さて財産というものがあります。

私が現在所持している物は全て私の財産であり、私が死亡した段階でそれは遺産となるのですが、この遺産がそもそもの争族の元凶になってしまっているのです。

 

親は子供が少しでも幸せに過ごして欲しい、できるならしなくて良い苦労は避けてやりたい、そんなことを無意識にやっているのだと思います。

そんな思いで毎日の生活を頑張ってきて、僅かばかり残した財産が、争族の元凶になってしまう。なにをやっているのかわかりませんね。

 

財産を残すその目的は、先述のとおり、余分な苦労はさせまい、ですよね。ならば身内が仲違いするような元凶を残そうとするのではなく、万一残っても、そのことにより身内が仲違いしなくてもいい考え方を、心の中にしっかりと刻んであげることが大切ではないでしょうか。

いわゆる「目に見えない財産」であります。

 

この目に見えない財産を培う方法が「信仰」なのだと私は思います。

「子は親の背を見て育つ」と申します。

どんな背中を見せることができるのか、背中を見てもらえる生き方とは何なのか?

そういったことを「信仰」によって学んで頂きたいと常に思います。

 

世の中のすべての人が、自分の背中に責任をもって生きようとする時、本当の世界平和が訪れると思います。

本当の世界平和が訪れること即ち、皆さんの大切な人たちが幸せになることですよね。

そういった思い方をすることが、私がお伝えしています本当の「終活」ということです。

 

皆さんも本当の「終活」をされませんか?

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌