お坊さんが語る終活講演会
本日無事に、中区のアステールプラザでの講演会をさせていただくことが出来ました。
お手伝い下さったスタッフの皆様、ありがとうございました。
広島地方の天気予報は曇りのち雨、午後2:00からの開催とあって、雨の心配をしましたが、始まる時点では、曇り空でした。
80名余の方が集まって下さり、初対面の方が半数以上でありました。
初めてのパターンのため、時間枠にとらわれてしまい、私的には40点といったところでしょうか?
お越し下さったみなさまのアンケートでは、皆さん喜んで下さっておられましたが、大いに反省です。
80名の方の人生の中の一時間半を、私の話を聞くために費やして下さったのですから、本当はせめて80点のお話をしなければならないと思います。本当に申し訳ない思いであります。
ですが、めげてはいられません。
私にとっても人生の時間には限りがあるのです。
後悔しないよう、精一杯、一人でも多くの方に本当の終活、自分の生き方を見つけてもらいたいと思っております。
次回、11月12日、和木町での講演会に向けて、さらに研鑽を重ねて参ります。
講演会が終わり、外へ出ますとなんと「晴れ」
せめてもの救いを御仏様から頂きました。
お帰りの際、皆さんが足元を気にせず帰っていただくことが出来ましたこと、本当にお陰を頂きました。
今日ご来場くださいましたみなさまの、御幸せをお祈りさせていただきます。ありがとうございました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
「日本が戦争する国に」65%
大阪から帰広し、昨日の地元紙に目を通すと、「日本が戦争する国に」65%との見出し。
よく見ると、被団協が全国の被爆者を対象に2015年に実施した意識調査結果でした。
気にかかることとして、「戦争する国になるのでは」と「自分の健康」の両方が約6割とのことでした。
706名からの回答だったそうです。
被爆者の方々ですから、いずれも御高齢の方かと思いますが、敢えて申し上げたく思います。
「戦争する国になるのでは」
どこの国に住む人の言葉でしょうか?
回答された方は、少なくとも72歳以上の年齢の方です。あまりにも、あまりにも返す言葉を失う状況です。
「戦争する国」
ニュアンスとしては「戦争を仕掛ける国」と聞こえるのは私だけでしょうか?
戦争による犠牲はおそらく世界の中で、一番よく知っている国ではないでしょうか?
その日本が戦争を仕掛ける国になると想像するのでしょうか?
そんな想像をする思考が、あることが想像出来ません。
昨今、隣国の脅威に晒されている国情は何人も知ること。万一、本当に日本の国民の生命、財産、そして領土が脅かされることになったら、この国の人はどうするのでしょう。
二者択一、戦うか戦わないか、どっちかしかありません。
戦わないとするならば、逃げるか、捕虜になるか、殺されるか?そんな選択でしょうか?
自分の家族に被害が及びそうになっている時、守ろうとはしないのでしょうか?
もしその選択、すなわち家族を助ける努力をしないことを選ぶならば、どうかこの国の人を辞めていただきたい。
近く、国政選挙がありますが、真剣に国の台所を預けるにふさわしい、政治家、政党を選ぶべきです。
本当に国民が心を合わせて、この国難に立ち向かわねばなりません。
平和神話に踊らされる時代は、過去のものです。どうか、多くの人が、今、如何にすべきかを考えていただきたいと思います。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
栄枯盛衰
今日より明後日まで、大阪の本山での勤務です。
境内にひときわ真っ赤な冠をかかげていた彼岸花が、盛りを終えておりました。
毎年必ず、忘れずに花開き、天を指す勢いは、さながら両手を広げて太陽に背伸びする子供たちのようにも見えました。
しかし、時がたち花の命は終わろうとしていました。
栄枯盛衰これ春秋、という言葉を昔どこかで聞きましたが、大自然こそすべての道理をわきまえ、その法則によって時を重ねていることを改めて感じます。
人々の歴史もきっとそうなのではないでしょうか。
日本にはとても美しい、歴史的建造物があります。それらの多くには多額の資金が注ぎ込まれています。
その建物には施主がおりました。しかし時がたち、施主はもうこの世にはいません。
それが大自然の法則であり、まぬがれることのできないルールなのです。
しかし、人は法則の上にたち、その偉業を讃え、語り継ぎます。
「虎は死して皮残す、人は死して名を残せ」
必ず、栄枯盛衰があることを知り、今を後悔しない生き方で生きる。
今年の彼岸花は、今年の彼岸花としての大役を終えて、来年の準備をスタートさせました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
こころの温度が20℃あがる
今日、待ちに待った本が書店に配本され、すぐさま受け取りに行きました。
「こころの温度を1°cあげよう」が届きました。
信者さんから何人も依頼を受けており、お待たせをしておりましたが、第2刷が上がったのでしょう。
私は20冊注文していましたので、差し向き「20°c」上がったことにしました。
以前にも少しご紹介しましたが、発刊時、東京八重洲の紀伊國屋書店では、部門別で週間一位をとった書籍です。
皆さんも是非ご覧になってください。きっと、心があったかくなりますよ。
さあ、いよいよ今週末はアステールプラザでの講演会です。
100名余の方がご来場予定です。来て下さった方に少しでも喜んでいただけるお話がさせていただけますように。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
報道されない沖縄
7日、8日の、両日、大阪の本山で全国青年リーダー研修会が行われ、各地の青年リーダーが集いました。
第1日目は主に教えの考え方や使い方を研修されておりました。
私も「エチケット」についてのレクチャーをさせていただきました。
若い方々のシチュエーションをイメージし、説明をしたつもりですが、さてどんな風に受け止めて下さったかは、後日のアンケートにゆだねましょう。
夕食はビュッフェスタイルでのレク付きミニパーティー。
別名「ビストロ念法」とも言われる(?)食堂を会場に、彩り豊かなメニューにまずは、舌とお腹が満足の様子でした。
しばらくすると、別名「極楽興業」とも言われる(?)本部生による踊りあり、クイズありのひと時に、青年リーダーさんたちの顔と心が満足の様子でした。
⭕️❌クイズでは、私にまつわるものもあり、私が来年還暦か否か?に、半数が⭕️と。
いつの間にそんな「貫禄」が備わったのかな?と、少々驚きました。(物事は何でも喜んで、感謝して受け取る方が、運命が良くなるのです。)
一夜明けて2日目は、我那覇真子さんの講演会「沖縄の真実」を拝聴致しました。
おそらく参加者全員が、「ショック‼︎」だっただろうと思います。
一言で言えば、沖縄の基地問題で私達が知らされている報道は、まったく、まったく、まったく操作されており、辺野古での反対活動は、沖縄県民の活動ではなく、県外のエセ日本人と、すぐ近くの外国人でやっている。ということでした。
彼女は二十代という若さでありながら、命がけで真実を伝えにまわっています。
近年は、ユーチューブなどで動画を見ることができます。我那覇真子で検索して、どんな話か是非知ってもらいたいと思います。
昨日は福岡の講演を終えてから広島で講演し、今朝は大阪。一旦沖縄へ戻り、明後日には東京とのことでした。
彼女は言う。
「先の大戦で戦った沖縄の人たちは、日本人として、日本を守るために戦い、散華された。あの時の若者の思いを、いまを生きる私たちは受け継がねばならない」と。
このブログをご覧いただいている皆さん、まずは今沖縄で仕組まれている現実を、検索して見てみてください。
仏教では「懲らしめる」という観念はあまり似つかわしくありません。
しかし、不動明王の持つ羂索は、邪を縛り、劔は邪を剥ぎます。
エセ日本人から「エセ」が外れることを願い、彼女の発信がすべての日本人に伝わらねばならないと強く強く感じました。
全国の青年リーダーも私と同様であったと思います。
この度の研修が今後の住みよい世の中づくりに、大きく寄与されることを願いつつ、研修生を見送りました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
積極人間の集い
広島は昨夜来の雨が残り、天気予報通り雨天で迎えた朝、広島駅近くのホテルニューヒロデンで毎週金曜の朝7:00から開催されている、「積極人間の集い」の講師として参加させていただきました。
この会合は創設から36年を経て、今朝は何と第1720回の例会。30名余の方が集まっておいででした。
お坊さんが語る終活講座を受講下さる方からのご紹介でしたが、その方の顔に泥を塗らないよう、仏様にお頼みしながら45分間、皆さんのお耳を拝借致しました。
私がお伝えすることは、組立ては変わっても中身は変わらず、「人と人とのかかわり」特に「家族」を見つめなおして頂くためのお話です。
それぞれにお感じになられた部分があれば、幸いかと思ってお話をさせていただきました。
私の講演の後、参加者一人一人のスピーチがあり、今日の話に関わる関わらないに限らず、前へ出て全員がお話されました。
会社の社長さんや、主婦の方まで、本当に様々なお立場の方が自らを高める意識を持って、集っておられ、これを毎週開催し続けるエネルギーに、脱帽致しました。
たまたまお隣に座っておられた女性は、88歳。この春まで現役で教鞭をとっておられた方で、とてもとてもそれだけのお年には見えない、壮健さでありました。
理想的な歳のめされ方だなと、思わせていただきました。
閉会後は、近くのファミレスで懇親会。
私こそ新顔ですが、皆さん慣れておられアットホームな空気の中、和やかな時間でありました。
「井の中の蛙大海を知らず」
「こういう方達もいらっしゃるんだ」
日本はまだまだ希望を捨ててはならない。意識を持つ人たちが、話し合い、協議しあって、住み良い社会の実現に立ち上がれば、時間はかかるかも知れませんが、きっと良くなるのではと感じました。
今回のご縁をいただけたことに感謝して、もっともっとお役に立てる自分になりたいと思わせていただけた、機会でありました。
改めて、お世話下さった方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌
和宗 総本山 四天王寺
今から1400年ほど前、時の推古天皇を摂政として支え、まつりごとに仏教的な「和」の思想を取り入れた聖徳太子様が開かれた官寺、それが浪速のソールスポット四天王寺。
今日は関西宗教懇話会の外部研修ということで、参加させていただきました。
関西宗教懇話会とは、宗教の垣根を外し、日ノ本の国の弥栄を願い、正しい歴史認識のもと、正常な人々の暮らしを担保するため、活動をしている、いわば宗教者による世直し隊といった感じの団体です。ともあれ、その団体の研修に参加して来ました。
研修では、会の代表を務める、京都毘沙門堂門跡ご門主の叡南覚範師を御導師に、重要文化財の五智光院で勤行を勤め、その後、森田管長猊下より聖徳太子様の描かれた世界観についての法話を拝聴。全員が興味深く耳を傾けておられました。
その後、英霊堂、六時礼讃堂をご説明いただきました。
英霊堂は、以前は鐘楼、鐘撞き堂。
日本最大クラスの梵鐘であったが、先の大戦の金属供出により取り外され、その後、ご英霊を供養するためのお堂に生まれ変わったとのこと。
六時礼讃堂の前にはこれまた重要文化財の石舞台。毎年4月の22日に聖徳太子様の供養として、聖霊会が行われ、石舞台では舞楽が舞われらという。その両はしには亀の池があり、数えきれない亀が甲羅干しをしていました。
昼を挟んで、聖徳太子様を祀る太子殿、守屋祠、絵堂、金堂、仁王門、そして西門と見学し、研修を結びました。
四天王寺の僧侶の方々の懇切丁寧なご説明により、普段近くても中々行かない歴史のあるお寺をとても身近に感じさせていただかことができました。お世話下さった皆様にはほんと感謝です。
四天王寺は、「四箇院」のお寺。
人づくりのため教育を施す敬田院。
患う人に薬を与える施薬院。
医療機関としての療病院。
いずれも、現代社会の中で四天王寺様はそれを具現化しておられます。
聖徳太子様が構想されたことを1400年経つ今日、形になさっていることは、すごいことと思いました。
「人は一代、名は末代」とよく言いますが、名が残ることは世間にも多々あることです。
しかし、形としてましてや理念が生かされていることには、本当に先人のご苦労と決心を伺うことができると思います。
それは何も大きな単位や組織の話ではありません。一人一人の家庭の中で、その理念が継承され、その理念を形にすべく、正しいことは正しいとみずから伝えることが、始まりと思います。
家族に伝えられる理念、ちゃんとありますか。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌