お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

お父さん

昔から家屋にツバメが巣を作ると、家が栄えるなどと言われますが、私が広島の現在のお寺に住まいさせていただくようになり、今年で12年になりますが、今年の春、初めてツバメが巣を作りました。

 

のぞみ号が全て停車する広島駅から徒歩5分、まわりはアスファルトに覆われた環境で、都会とは言い切れませんが、田舎とは表現できない場所であります。

 

5月下旬から、つがいのツバメが、せっせと巣材を運んでいました。

 

通常、軒下に作るようですが、ビルの建物のお寺、どこに作ったかと言いますと、今は使用して無いのですが、以前建物に付随して立体駐車場があり、その車庫内への導線天井部分の蛍光灯の傘の上、少しツバメの住宅事情も変わってきたのかも知れません。

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糞害でツバメを恨まなくて良いよう、信者さんが灯具の下に厚紙で受け皿をつけて下さり、

現在お母さんツバメが抱卵しているようです。

 

そしてお父さんツバメはと言いますと、巣から3メートル位離れた誘導灯の上から、ジッと巣を見守っているのです。

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私達が近づくと、お父さんツバメが動きます。

人が離れると、また、誘導灯を陣を構えるのです。

それを見て、人間もツバメを見習わないといけない。と思いました。

 

我が妻、我が子を守るため常に家族を見て、危険を感じればすぐに行動にでて、家族を守る。ごくごく当たり前のことですけどね。

 

家族のあり方を小鳥から学ばなくてはならない人の世の中、何とかしないといけないですね。

 

お父さんはお父さんらしく、お母さんはお母さんらしく、これで家庭が守られるのですから。

 

犬でさえ 犬の道をば知るものを

なぜが人には道知らぬ。

 

これはうちのお寺の大切な教えの一つです。

私達はやはり「人の道」をしっかり歩まねばならないですね。

一人でも多くの人にその事をお知らせしたい筆者でありました。

 

ご覧くださり、ありがとうございました。合掌

28連勝

今日、藤井聡太四段が28連勝し神谷八段と、連勝記録を並べた。

若干14歳の少年が作る世界に、日本中の人たちが、大きな期待を示している事と思います。

 

一局に、いったい何回駒を動かすのか、私はよく知りませんが28連勝するための、一手一手が、彼を日本中が注目する人物にして行ったんだと思います。

 

私達の人生も同じではないでしょうか?

 

毎日の生活、「これでいいだろう」そう思いながら言葉を発し、アクションを起こしています。その結果が、自分にとって是が非か、是であれば問題ないのですが、非である場合、連勝ストップとなります。

 

しかし反面人生は勝ち負け、白黒ではありません。自分の思い方、受け取り方一つで私達の人生は自分にとって意義あるものに変わります。

 

人生に終焉において「良かった」と言える生き方をするため、日々の一手一手をおろそかにせず、後悔しなくて良い生き方をしたいと思います。元気なうちから終活に取り組んでください。

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

お寺で終活

今日は7月開催の終活講座の告示をいたします。

7月は、私の職場で講座の開催をさせていただきます。

来月の23日、今年で31回になります「広島原爆殉難者慰霊法要」が平和公園の供養塔前で行われます。全国の信者さんから送られた30ケ泉の名水を献じ、読経中病む人の口に注ぐように供養塔へ注がせていただきます。

 

その行事の関係で、出前講座の開催が中々ということもあり、また、受講生の方から「新しいかたをお連れしたい」との声も聞こえてまいりましたので、第1講の開催も必要になったことから、この度の様な計画となりました。

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開催は、7月15日土曜日 13:00〜15:00で第1講

              7月17日月曜日 10:00〜12:00で第5講

              7月17日月曜日 13:30〜15:30で第4講

以上となっています。

 

お坊さんが語る終活講座は、第1講の受講が必須となっています。ですから、15日に受講すれば、17日は2コマ受講も可能となります。

読者の方で受講をお考えの方は、是非この機会にご来場ください。

 

受講希望の方は、このブログへの書き込みでも、また事務局へのメールでもお申し込み頂けます。

氏名、年齢、性別、住所、連絡先を記入の上、原則、開催日の10日前までにお申し込みください。受講費用は500円です。

 

安心の毎日、笑顔の毎日のため、是非多くの方に受講頂きたく思っております。 

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

終活講座 第4講 東区民文化センター

今日は東区民文化センターで

第4講 遺言 相続をさせていただき、19名の方々が熱心に受講下さいました。

 

今日は会場の時間に制約があり、午前9:45からの開催でしたが、早朝からご参加くださいました。

 

終わりの際の感想では、講師として涙が抑えきれない程の深い理解を示して下さいました。

私の伝えたいことを、ここまで真に理解してくださる受講生の方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

本当に残すべき財産は何か。

そのことを先ずは理解して頂きたいと思いながら、お話をさせていただきました。

 

相続が「争族」になりがちな昨今、そうならないための考え方を、「お坊さんが語る終活講座」で学んで頂きたいと思っております。

 

人と人とのかかわり。皆さんもこれを大切になさってください。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

財産

最近、相続についての無料相談会を、弁護士や司法書士の先生がされる広告をよく見ます。

相続が争族に発展するケースがやはり多くなってきているのでしょう。

 

昔の民法では長男が家督と共に財産、また祭祀の継承を引き継ぐことになっていました。

しかし、法律が変わり、家督という考え方がなくなり、財産についても分割のルールが決められました。

ただ、祭祀の継承については、何となくボヤッとした感じで名残があるような状況です。

 

さて財産というものがあります。

私が現在所持している物は全て私の財産であり、私が死亡した段階でそれは遺産となるのですが、この遺産がそもそもの争族の元凶になってしまっているのです。

 

親は子供が少しでも幸せに過ごして欲しい、できるならしなくて良い苦労は避けてやりたい、そんなことを無意識にやっているのだと思います。

そんな思いで毎日の生活を頑張ってきて、僅かばかり残した財産が、争族の元凶になってしまう。なにをやっているのかわかりませんね。

 

財産を残すその目的は、先述のとおり、余分な苦労はさせまい、ですよね。ならば身内が仲違いするような元凶を残そうとするのではなく、万一残っても、そのことにより身内が仲違いしなくてもいい考え方を、心の中にしっかりと刻んであげることが大切ではないでしょうか。

いわゆる「目に見えない財産」であります。

 

この目に見えない財産を培う方法が「信仰」なのだと私は思います。

「子は親の背を見て育つ」と申します。

どんな背中を見せることができるのか、背中を見てもらえる生き方とは何なのか?

そういったことを「信仰」によって学んで頂きたいと常に思います。

 

世の中のすべての人が、自分の背中に責任をもって生きようとする時、本当の世界平和が訪れると思います。

本当の世界平和が訪れること即ち、皆さんの大切な人たちが幸せになることですよね。

そういった思い方をすることが、私がお伝えしています本当の「終活」ということです。

 

皆さんも本当の「終活」をされませんか?

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

福岡の事件のこと

福岡でおきた現職警察官による、存続殺人事件。信じられない感に、多くの方が嘆いていることと思います。

動機が何であったのか、今後捜査が進捗する中でその部分はわかってくると思いますが、動機がわかっても、失われた命が戻ることはありません。

一部紙面には「育児」という活字が載っていました。

二人の子供さんとのかかわりにいかなる問題があったのでしょうか?

大人と子供とのそもそもの関係性は?

色々なことを考えさせられてしまいます。

 

最近、こういった事件すなわち理解しがたい事件が頻発しすぎではないでしょうか?

 

広島でも県警保管の現金が盗難。内部犯としか思えない状況です。

公職に就く人の事件が多いと申しているのではありません。

モラルという感覚があまりにも希薄になっていることからなる事件が頻発しています。

 

どうしてなのでしょう。

 

昔から犯罪はありました。

しかしこんなに頻発する状況では無かったのではないでしょうか?

 

「自分の言動により、誰が、どんな状況になるのか」という考えかたが、希薄になっているということだと思います。

自分以外の人への「愛」が希薄になっているのではないでしょうか。

 

世の中の制度はこの70年で大きく変わりました。しかし、私達のいわゆる「種の保存」の営みは「家」を中心に起動しています。

その「家」という「家族」ということの重要性をもっともっと、改めて浸透させることが、こういった事件の「抑止」につながるのではないでしょうか?

 

今、私が機会あるごとにお伝えしている「終活」の本質はそういったところにあると考えています。

 

「愛」の本当の捉え方を、原点回帰して学ばねばならない時が、「今」だろうと思います。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

終活講座第3講 アステールプラザ

今日は中区民文化センター、アステールプラザで第3講を開講し、15名の方が真剣に受講してくださいました。

 

朝から大雨で本当に足元の悪い中、ご来場くださいました。

やはり第3講で出る質問は、ズバリ「お墓」。

今日もお墓の後始末についての質問が出てまいりました。

 

一般の終活カウンセラーなら、即答、「墓じまい」となるのでしょうが、私はそうはいきません。

その方のご家族の環境、墓の状況など、一定の状況を確認して、リスクの少ないアドバイスをしなければなりません。

 

墓は終の棲家とも言われます。

そう簡単なものではありません。

少なくとも、私の講座の受講生のかたには、可能な限り、リスクの回避をさせてあげたいと思うのであります。

 

お墓のことは、マンツーマンでしっかり話をして、進めたいと思います。

 

ところで、昨日、県内三原市で中学生三年の男子が、5歳の女児をスポーツセンターの二階から投げ落とす事件がありました。幸い女の子は顎の骨折などですんだそうですが、言葉が出ませんでした。

 

女の子の身体的怪我は、時間とともに快癒するでしょう。しかし、心に受けた恐怖は中々消えづらいのではないでしょうか?

 

また、この男子生徒の親御さんは、いかがでしょうか?

 

この世の誰か一人でも、「我が子こそ、世の中を震撼させる悪党に育成したい」そんな思いで子育てをする親はないでしょう。

毎日、健康で、笑顔で、楽しく生きてほしい。

こう願って育てていると思います。

しかし、中々そうはいかないのも事実でありましょう。

 

私たちの目には見えるものしか見えません。しかし、見えざるものがあることを認識し、その見えざるものが及ぼす影響があるであろうことを理解して、運命の転換を願って行く。それが信仰だと思っています。

 

この世に一つでも、悲しい出来事が少なくなるよう、読書の方も日々お祈りをしていただきたいと思います。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌