お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

さくら

公立学校の合格発表の季節

あちこちで、悲喜交々かとおもいます。

 

さくらが咲くのか、さくらが散るのか、思春期の彼らには大きな出来事でしょうね。

 

人は常に「求め」を持って生きています。

「求め」が無くなるとき、この命も無くなることと思います。

しかし、「求め」に対して常に満たされる訳では無いのも、事実ではないでしょうか。

求めたものが手に入ると人は満足します。反対に手に入らないと、怒ったり、悲しんだりします。

でも、もう少し思いを巡らせてみて下さい。

どの結果であろうとも、私達の人生の「時間」の一部ではないですか?

ならば、どちらの結果も私達にとって、取り替えることのできない「経験」なのであります。

 

さくらが咲いたら、咲いた時間を頂いた。

さくらが散ったら、散った時間を頂いた。

 

あとは頂いた時間をどう自分に活かすか、ではないですか。

今日という、取り替えることのできない時間を、お互い大切に通らせていただきたいものですね。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

世界平和を祈り

第28回の比叡山での大護摩供に参列させていただきました。

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護摩供の主願は世界の平和と、東日本大震災、並びに熊本災害の復興祈願でありました。

時雨の中、回峰行者の方々の出仕のもと、森川天台座主様のお導師により、世界の平和が祈念されました。

 

比叡山伝教大師最澄様がお開きになられ、法華経の考え方を中心にした修行が展開され、今でいう、総合大学としての機能があったと 言われます。

 

比叡山だけでなく、各地で世界平和は祈念されています。でもなぜ

、遼遠なのでしょうか?

 

それは、自らの足元を平和に固めるための努力を一人一人が怠っているからではないでしょうか?神仏に祈念すると共に、自らも平和を築くため、一人一人が努力しなくてはならないのでしょうか?

先ずは、愛する人に「ありがとう」から。

 

ご覧くださいまして、ありがとうございました。合掌

震災から6年、七回忌

今日は東日本大震災から丸6年、犠牲となられた方には七回忌をむかえられました。

かつて無い自然災害を目の当たりにした6年前でありました。

 

その年の6月に岩手県の被災自治体を、教団の特使として供養のため回らせていただきましたが、特に皆さんご存知の、奇跡の一本松のある陸前高田市は今も強い印象が残っています。

街が無くなる。と言う言い方が適合する状態でありました。

 

我々一行は自治体の中で、最も被災のひどかった場所で、読経供養を手向けてまいりましたが、さすがに陸前高田は適地の限定がむづかしく、最終的に多くの人が出入りしたであろう、市役所前で読経供養をさせていただいたのであります。

 

大自然の前に我々は超微力であります。

 

登山家が「山を征服」と言う表現をされますが、言語同断でありましょう。大自然に向かって、「征服」は傲慢としか言いようがありません。米一粒も自然の恩恵に浴している私達であることを自覚し、謙虚な生き方をすべきが、我々の本来の生き方ではないでしょうか?

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

終活講座 福山会場

本日は福山市にある、学びの館 ローズコムで、第2講 モノの整理と処分について講座を開催し、19名の方が受講下さいました。f:id:obousansk:20170310231429j:image

三寒四温の温の日でしたので、暖かな日差しの中、皆さんも集まっていただけたかと思います。

 

会場へ向かう車中、「最近、忘れ物がひどくて」とスタッフの方会話するうち、一つの結論が導き出されました。それは・・・

 

「今日の自分が一番フレッシュ」ということでした。取りようによっては悲しい感じにもなるかもしれませんが、明日に比べれば今日は1日若い、その事実を踏まえれば、もっと1日を有効に使えるのではないかということです。

 

毎日記憶力も、体力も低下する年ごろです。出来ることはやはり今日すべきですね。

毎日が終活と意識したいものです。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

 

 

終活講座第1講 袋町

今日は袋町のひとまちプラザで、第1講をさせていただきました。参加者は突然の欠席もあり、10名でしたが、皆さん熱心に受講下さいました。

 

三寒四温の寒の1日、寒い中をお越しくださいました。参加者の中でやはり葬儀やお墓の心配、特に後継の方との関わりごとが関心事のようでした。

中々1プラス1は2とはいかない問題ですから、これらのことは、正にカウンセラーがカウンセリングすべきことだと感じました。

 

講座では解答仕切れないこと、どうぞご遠慮なく、ご相談ください。という感じです。

 

話は変わりますが、待機児童の問題があります。政府も自治体も取り組みをしていますが、私から解決の一案です。それは、核家族から昔のように同居世帯に戻る事です。

 

わずらわしい思いもあるかも知りませんが、家族にとってもそれが一番だと思います。

日本の古きよき風習、文化を見直して行きたいものです。

ご覧くださり、ありがとうございました。合掌

終活講座 第2講 緑井会場

本日は午後一時から、緑井スカイステージで第2講「モノの整理と処分」の講座を開講させて頂きました。

25名の方が受講くださり、終活としてのモノに対する考え方や、整理、処分の方法をお聞きいただきました。

第2講ということもあって、前回顔を合わせた方が「お仲間」的感覚の中、真剣に受講くださいました。

講座が終わった後いつもボランティアスタッフの方と15分程度の反省会をするのですが、今日はスタッフの方以外に受講生の方も残ってくださり、和気あいあいの中、反省会をさせて頂きました。 

            *1

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ある受講生の方は「ありがとうというと、何か自分自身がとても優しくなれるような気がします。素直な自分が形成されるような気がします。」とのコメントを発してくださいました。

「お坊さんが語る終活講座」のメインテーマは「人と人とのかかわり」です。

善きかかわりを持つための特効薬が「ありがとう」です。もしかすると

「アリガ糖」という心を豊かにし、顔を笑顔にするとても甘い糖分なのかもしれませんね。アリガ糖には脳を活性化させる成分が多く含まれていると思います。

しっかり糖分摂取に心がけ、後悔しない毎日を送っていきたいものですね。

受講生の皆さん頑張りましょう!

 

*1:反省会後に記念撮影

二人三脚

3日から6日まで、大阪の本山で行事があり、出張しておりました。

5日は午前中、教団の開祖様のご法要行事があり、午後は全国のご信徒の方の代表者が集い、教団の重要な方針を示唆いただく行事が執行されました。

 

普段、広島のお寺で私は「住職」であることはもちろんですが、家内は「副住職」という職責も担っております。

今回、重要な行事でしたので副住職にも大阪へ来てもらい、行事に参加してもらったわけですが、夜になってふと、家内が大切な行事の内容を同じ場所で聞いてくれていることによる、何か「安心感」を感じたのでした。

 

いつもなら本山で聞いたことを、広島へ帰ってから「伝える」ことが専らですが、今回同じ会場で同じ話を聞いていてくれたことで、私の背中の「荷重」が半分、いや半分以下のような感じでした。

よく夫婦は「空気」にたとえられます。

普段は意識しないけど実は「なくてはならないもの」ということでしょうか。まさにそういう実感を覚え、改めて感謝の想いを持つことができました。

今日一日、今日一日に感謝のできる毎日を続けてゆきたいですね。

ご覧くださり、ありがとうございました。合掌