国が無くなる危機
出生数最少 86万4000人。
大変な報道がありましたね。いや想定内でしょうか?耳に慣れましたかね。
大変なことです。国が無くなる危機です。
一般の人にはあまり身近な話題に感じないのでしょうか?私は大変な問題だと思います。
「終活のお坊さんがなんで、出生数?」
終活のお坊さんだからこそ、これを問題視するのです。
そもそも私がお伝えしている終活は「人と人とのかかわり」です。
あくまで「人」が無ければ話になりません。
今更講釈するゆとりはないですが、この原因の一つは便利さにあるのかもしれません。皮肉ですね。
人の暮らしが豊かになることを求めて、私たちは日夜努力します。しかしその中で生み出される便利さが、もしかすると「人を頼らない生き方」を創出しているのかもしれません。
決して人を頼らない生き方なんてできる筈ないのですが、生きている刹那に於いて、それができるような錯覚に陥っているのかもしれません。
楽を求めすぎてはいけません。
苦と楽とバランスよく保持することが、人にとって一番良いのだろうと思います。
仕事、結婚、子育て、それらの苦を持とうとしない国民はやがて滅亡してしまうのでしょう。
愛することののち訪れる別れの悲しみ。
悲しみを受けたくないから愛さない。これでは生かされている価値がありません。
私たちは何のためにこの世に生み出されているのか、その本質をもっともっと沢山の人に知らせてあげなければならない、と痛く感じております。
将来のために今を大切にしましょう。