お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

梅雨入り

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ようやく西日本も梅雨入りしたそうです。

皆さん梅雨は好きですか?

まあ大抵の方は、どちらかといえば「嫌い」と。

でも四季を持つ日本では、梅雨も無ければ困るんですよね。

 

昨年、西日本を襲った豪雨。広島でも100人を超す人が犠牲となられました。

一時ににたくさんの雨が降ると私たちの生活に影響が出ます。

ちょうどいいくらい、で降ってくれたら一番いいですが、こればかりはどれだけ科学万能の社会になったと言えども、人力での調整は出来ません。

与えられる環境で、授かる日暮らしをするより道はありません。

 

こんな昔話を聞いたことがあります。

ある村に、どんな目にあっても、有難い有難いと受け取る爺さんがいました。

ある年、その村に長雨が続いて、とこからはキノコが生えるほどだったそうです。

村の若衆が「いくらなんでも、これだけ長雨が続いたら、あの爺さんでももう根をあげているだろう」と、その爺さんの家へ行って

「爺さん、こんな長雨、困ったもんじゃな」と声をかけてかけました。すると爺さんは

「いやあ、有難い有難い、これだけの長雨のお陰で川が溢れることもなく、田が流れることもない。有難いなぁ」と応えたそうです。

 

大自然の前に我々は微力です。

謙虚な心で過ごしたいものですね。