お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

厄除雑煮

私のお寺では毎月3日と、第三日曜に月例祭が営まれておりますが、1月の第三日曜の月例祭には厄除雑煮の施与がございます。

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お正月三ヶ日ご本尊様御宝前に供えられた鏡餅を、厄除箸でいただき、一年の無事息災を願うものであります。

 

この施与もご本尊様が開祖様にご啓示されたもので、特にこの厄除箸は食に関する数々の霊験があり、私たちは一年間ご加護を願いながらこのお雑煮をいただきます。

 

前日から女性部の方々がお出汁をこしらえ、水菜を茹でて、蒲鉾を切ってとご準備をして下さり、そのおかげで沢山の参拝者の方に美味しくいただいてもらうことができました。御奉仕くださった方々に改めて感謝です。

 

開祖様は「厄」について、「厄は役、つまり厄年にはそれだけ沢山の方々のお役に立たせていただく年。周りの人たちのお役に立ってこそ、厄難を逃れさせていただける」とお諭し下さいました。

 

今日の厄除雑煮、お雑煮をいただいた方よりも、きっと準備に関わってくださった方の方が「厄除け」の効験があるのが道理。

常日頃から、人さまのお役に立つことを考えて、顔、言葉、態度などに配慮できる私たちになりたいものです。

 

ちょっとした笑顔。

ちょっとした優しい言葉。

ちょっとしたお手伝い。

 

そんな「ちょっとした」が、実はとても重要な鍵なんだろうと思います。

「たくさん」ではなく「ちょっとした」です。

 

無意識に出来るまで、練習、練習ですね。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌