今日一日という生き方
今朝のニュースでしたか、認知症の奥様を介護されておられたご主人が、とうとう疲れ果て、奥様を手にかけてしまったという、悲しい事件がありました。
「老々介護」夫婦として何十年も助け合い、寄り添って生きてきて、最後の最後にこういった状況になることは本当に聞いていても堪えられない心境であります。
夫婦、親子、家族。誰しもがこの関係性において善き関係を築いて生きてゆこうと努力しておられることと思います。しかし、ある日突然、予期せぬ環境が訪れてくるのが昨今ではないでしょうか。
相手なのか、自分なのか、どっちが先でどっちが後か、その計画書は見たことがありません。そんな私たちにとって何が大切なことなのか。
年齢が若いかそうでないか。体が健康であるかそうでないか。地位や名誉があるかないか。全く持ってそんなことは関係がないのであります。では何が大切か。
「今日一日」が大切の極みではないでしょうか。
「今日一日」向き合う人に温かい心で接することができたのか。
「今日一日」愛する人に「愛」のある言動を施せたか。
「今日一日」今日一日を後悔しないよう心掛けた生活をしたか。
こういうことが実は大切なことなのではないかと感じています。
「忙しい」という字は立心偏に亡くなると書きます。
忙しい毎日ですが、「こころを亡くさない」生き方をしたいと思います。
ご覧くださり、ありがとうございました。合掌