お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

グループホームへ入所

先日ある女性の信徒さんがグループホームへ入所され、今日は面会に行ってきました。

 

その方にはお子様がなく、ご主人がこの春、他界され、お一人暮らしとなられました。

すこーし物忘れがある程度、まあ年並みといった感じと周りも思っていましたが、やはりお一人になりその頻度が少し高くなっていかれる様子でした。

 

遠方に住む妹さんが、様々な対応窓口ではあるのですが、コロナで身動きが思わしく取れず。でも一方ご本人の状態から、少し早めないといけない。そんな感じの状態でありました。

 

幸い妹さんがケアマネージャーさんに施設の打診をしておられたことから、前へ進めることができる環境にあったのですが、身内を交えて施設側との面接が必要であり、今回は市内在住のいとこさん、そしてご本人を担当くださる班長さん、そして私が

面接に立ち合わせていただき、無事に入所が決まりました。

入所から約2週間を経過し、今日はいとこの方と面会に行ったのであります。

 

コロナ対策から、入り口の事務所内に本人が、そしてアクリル板を挟み私たちが面会し、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 

こういうケース、千差万別ではありますが、まず考えなくてはならないこと、それは本人の安全の担保であります。今回も本人はとても元気。物忘れも状態の良い時もあります。

身内の方は入所を躊躇される向きがありました。しかし冷静に考えると、一人暮らしで万一倒れても、誰も見つけてもらえない。まずはそこです。近くにご家族がいる場合、話は変わりますが、お一人暮らしの場合は待った無しであります。

 

在宅での年の重ね方が良いとは思いますが、場合によっては全くその理想は通用しないのであります。

 

本人にとって、また家族にとって安全、安心のできる環境を探ること、大切な終活です。