いのり、ねがい。
第五回 全国仏教者による戦没殉難者慰霊法要が、千鳥ヶ淵墓苑ならびに靖國神社で催行されました。
世界連邦日本仏教徒協議会、関西宗教懇話会の共催で、終戦70年の時から始めて、今回5回を数えました。
今年は融通念仏宗様の次第で、総本山大念仏寺 第六十七世法主 吉村暲英猊下のお導師で、融通念仏、天台、真言、臨済、真宗、日蓮、念法眞教の40名の僧侶を含む、110名の参加者で執行させていただきました。
日本の仏教の複数の宗派が、一つの行事をすることも中々ですが、まして靖國での慰霊法要をすることは、もしかすると稀有なことなのかもしれません。
しかし、本日参会された方々は皆、口々に
「国のため、愛する人のために、たった一つしかないこの命を捧げた人を、悼み、感謝することは、思想や宗教の枠を外れて、人として普通のこと」とおっしゃっておられました。
中でも元空将、織田邦男氏はそのことを強く訴えておられました。
命がどんなに尊いものか、その教育がなされれば、いじめも虐待も、殺人もなくなるのではないでしょうか。
奇しくも今日は大嘗祭。
天皇陛下のまさに一世一代の大行事であります。
天地の恵み、命が生かされる源、そのさきわいを神々に感謝し、私たちの真の願いをお届けくださる最も大切な行事です。
今考えましょう、なぜ胸の奥で鼓動が聞こえているかを。
今考えましょう、たった一つの命のことを。
二度と戦争が起こらない社会の実現に向けて。