沖縄戦殉難者慰霊法要を終えて
今年も唯一本土決戦の地、沖縄での慰霊法要を無事に終えさせて頂きました。
沖縄には年間、1000万人近くの観光客が訪れるそうです。各地に立ち並ぶホテルも、それはそれは立派で、リゾートそのものであります。
束の間の心の栄養をもらいに、南国を訪れる方が多いと思いますが、忘れないでいただきたい。
かつてこの島では日本という国を守るため、たった一つしかない命をかけて、戦った多くの若き人たちがいたことを。
沖縄には大小400を越える慰霊塔があります。
住宅地にひっそりと立つ、小さな石塔もあります。
ですが如何なる塔も、亡くなられた方を思い、その証を残すため先人が建ててくれたものであること。
そして、それは何十年経とうとも、日本人の私達はその思いを引き継がねばならない「責任」があるということを。
いま、あなたの傍にいる10代の男の子、女の子。
その年代の子たちが、食べることも、飲むこともままならない環境下、みずく屍、草むす屍となられたことを。
平和を享受する今の私達は、その人たちのことを忘れてはいけないのです。