お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

物故の先輩を偲び。

昨日の15日は総本山金剛寺で、物故修行者慰霊法要が厳修され、桜花舞う良き日に全国から1200余名のご遺族がご参拝になられました。 

今回、第50回の慰霊法要では新たに137体の物故修行者が追加せられ、住みよい世の中づくりに取り組まれた先輩諸氏を心からしのばせていただきました。

 

午前中は御詠歌の詠進とお説教、そして午後から慰霊法要でありました。

昼食は遺族用お弁当が配られ、御家族づれで楽しそうに召し上がっておられました。

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法要後、3名の嘆徳文、そして遺族代表の謝辞と行事は続きました。

 

年に一度4月の15日はこのご法要が営まれ、開教以来、この世のお浄土を目指して、みおしえの実践に励まれた方々を偲ばせていただくのですが、何かこのご法要は特別な気持ちになります。

 

草創期の先輩は、信者さんからの浄財を少しでも世の中のために役立てようと、夏場は風呂を沸かさず、近くの川で行水されたとか、布教のため月に何足も長靴の底に穴が空いた方など、いま私が通ろうとしても通れない道を歩いてくださったのであります。

 

毎年このご法要に会うたび、自身を律する気持ちを新たにさせていただくのは、私だけではないと思います。

先輩物故諸霊、何卒浄土から我らを冥護下さらんことを。合掌