お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

終活博覧会

先日、地元放送局であるRCC主催の終活博覧会に行ってきました。

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場所は南区役所前の県立産業会館、広いフロアに沢山の人が来ておられました。私が行ったのは土曜日でしたが、翌日の新聞には2300名との発表もありました。

 

地元大手の銀行や、弁護士事務所、行政書士会、葬儀社、保険屋さん、介護施設の法人、そのほか関連する様々なブースが軒を連ねていました。

メインステージではアナウンサーと、介護施設の方とのトークなどが展開されておりました。

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30分くらいしかおりませんでしたが、すごい人。

やはり社会が抱える課題の中で、自分自身のことを考えていこうという方が増えてきていることを確信しました。

ただ一方で、どのブースも本人対ブースという感が否めず、これでいいのかな?という疑問が残りました。

 

たしかに自分自身のことですから、考えていくことは大切です。ですが家族との関わりの担保はなされません。

トークショーの際アナウンサーが、「子供はあてにならないかも知れないですし」との言葉が出ていましたが、そもそも一番土台となる部分が無いことを前提にいろんな話が展開されている。

 

対症療法と言うのでしょうか、いま一般に認識されている終活とはこんな形の提供ばかりであります。

 

私は人生の終焉を迎えようとするとき、人は最大値の人への執着を持つものだろうと思っています。

長く連れ添った相方との別れ。きっと寂しさの極みではないかと想像するのです。

もっと本当の終活の意味を知って、今日一日をいかに生きるか、これを知ってもらえる機会を作っていかなければならないと感じたのでありました。

 

どうか目の前の人ひとりを大切にできる生き方をして下さい。