お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

大化から平成へ

 

明年4月、今上陛下にあらせられてはご譲位され、平成の30年の御代が終わります。

昨夏の陛下のお言葉は「終活」そのものではなかったでしょうか。

 

ご自身以外の人々が、慌てないよう、また国の公務が滞らぬよう、正に生きることの手本を示されたお言葉であったと感じさせていただきました。

 

30年前、昭和の天皇陛下崩御あそばされた時は突然のことであり、国民も慌てざるを得ない状況であったと思います。しかしこの度は前もって諸準備が出来、誰もが心の準備ができる環境であろうと思います。

 

そんな中、元号表記について何やら変な話が入ってきました。

それは運転免許証の元号表記を廃止し、西暦表記にしてしまう、という話であります。

 

わたしは昭和生まれの人です。子供達は平成生まれであります。もちろん元号が無くなる訳ではないですが、運転免許証という自分の身分を証明するにポピュラーな公的文書に、元号が無くなるのには違和感を禁じ得ません。

 

警察庁によると外国人の免許保有者が86万人に登ることや、マイナンバーに西暦が使用されていることなどを説明していますが、ここは日本でしょ。

 

この話が聞こえてきたのでちょっと調べますと、元号の始まりはあの大化改新の「大化」から始まっています。確か645年でしたか?

そうすると実に1373年の永きにわたり、我々のご先祖様は元号を使ってきているのです。

ちなみに247という数が元号の数だそうです。

 

日本人は元号という時代のスケールを持つ民族であります。

今回もし、免許証の元号表記がそのまま通されますと、のちして元号自体不要という論法が出てきます。

 

先日も皇學館大学の松浦教授のお話を聞かせていただきましたが、日の本の国は、国民を「大御宝」として、日々国の安泰と国民の安寧を祈り続けておられる「天皇」をいただく国家です。正にそれが日本の文化の極みであります。

元号もその文化の大きな柱であります。

軽々に表記の廃止をすることは、私達の父祖に対し不敬な行為なのではないでしょうか?

 

9月4日まで警察庁ではこの件のパブリックコメントを募集しています。

心ある方、意見公募への投稿をお願いしたく思います。

 

提出方法はいずれも氏名、住所、電話番号またはメールの場合はアドレスを表記の上、

①メールはuntenmenkyo@npa.go.jpへ。

②郵送は〒100-8974

               東京都千代田区霞ヶ関2-1-2

               警察庁交通局運転免許課企画・法令係

                パブリックコメント担当あて。

③FAXは03-3504-3611

いずれも、パブリックコメントと表記が必要だそうです。

 

何か欧米の慣習に習うことが、先進的考え方であるような、古い考え方がまだまだあるようです。目下世界の中で最も人の命に関与できるIPS細胞は日本人が見つけたんですよ、知ってますか?

世界の範たる国として、伝統によって守られてきたことを今一度確認すべきであります。

 

心ある方、拡散をお願いします。