お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

しあわせな老後とは

今週は4月に控える大行事の呼びかけのために、滅多にお寺にお越しにならない信徒さんのお宅へ訪問し、そのお誘いをさせていただきました。

住職という勤めをしていて、これほど嬉しい時間はありません。

いつもお寺に出入りされる信徒さんの現状は、よくわかりますが、滅多に来られない方の状況は中々。

在宅、不在に関わらず、行かせていただく時間がありがたいです。

 

初日は新築された方のお宅へ初めて訪問させていただきました。

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斬新なデザインの素敵なお宅でした。幸せな空気を感じました。

その日の夕方、西の空に「瑞雲」を目にしました。気象現象の一つではありますが、古来、吉祥の兆しとして崇められています。

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そして今日は高齢者施設へ入居された方のところへも行かせていただきました。

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まだ建って2年とのこともあり、とても綺麗な施設でした。

このおばあちゃんは93歳。

ご自宅で最近まではおられたのですが、やはり歩行が難しくなり、御子息の方が選ばれて入居されたそうです。

私のほか4名の方と行きましたが、みんなハグして再開を喜ぶほどでした。

 

その帰り道ふと、一番幸せな老後は?と話が始まり、環境の良い施設に入るよりも、可能であるならば在宅で見てもらうことが、やはり幸せという結論に至りました。

 

人が生活するには何らかの、わずらわしさはつきものです。ならば、他人様に対するわずらわしさよりも、身内の方がラクではないでしょうか?

世の中の高齢者予備軍の方々、もしも若い人が「一緒に住もう」と声をかけてくれたら、足腰元気なうちに同居してください。

体が悪くなったら病院行くしかありませんが、元気なうちは条件が許せば、在宅で頑張ってみてもらいたいです。

何が幸せか、よーく考えましょうね。

そんなこんな、言うている間に山間部の信徒さん宅の前は、夕暮れ時になっていました。

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ご覧下さり、ありがとうございました。合掌