自治体が樹木葬、えっ?
4日間大阪の勤務を終えて広島に戻り、不在中の新聞をめくると、
「核家族化で高まるニーズ」
「18年度整備 公営では広島県内初」
との見出し。
「手をつけてしまったか!」です。
最近流行りだしています、樹木葬。そのスタイルはメーカーによって様々な形です。
今回新聞記事から見るに、シンボルツリーを植えて、その周りに200ほどの穴を開けて、壺に納めた遺骨を埋葬とのこと。
実はこれはお墓のような「納骨所」です。
廿日市市さん、預かった遺骨をどのくらいの期間、自治体が責任を持つおつもりですか?
お一人様社会の中でのニーズ、と言ったニュアンスでしょうが、これはとんでもない問題を残します。
広島市には合葬墓があるそうです。確か一体5万円で一箇所に合祀してもらう形だったと思いますが、これなら何とか理解できます。
しかし、本件は一壺、一壺、別々に土の中に置く形のようです。ずーっと市が責任を持てるのでしょうか?
環境政策課のかたのコメントとして、「核家族化や高齢化の進展でお墓を守るのが難しくなる中、愛着のある土地に家族の遺骨を残したいという市民の思いに新施設で対応したい」だそうです。
まったくダメでしょう!
少子化が進むと、自治体が消滅することくらい、行政の方は知っていて下さい。
どうするんですか、誰が、どれだけの予算を組んで、この樹木葬墓地をサービスするんですか?
こんな目先の小手先作戦ばかり。
墓の数の問題しか見ていない。
確かにこれから亡くなる数は、うなぎ昇り。
でも反比例するごとく、生産人口は減少の一途を辿るということは、みんな知っているんじゃないでしょうか?
サービスが出来なくなったら、放置します。
言わなくてもこうなります。
そんなことより、家族というつながりの大切さや、人と人との関わりをもっと見直すことにお金をかけた方が、解決の道が開かれると思います。
いずれ、自治体が遺骨の処理に関わらねばならないことは、仕方ない事かと思いますが、それは恐らく「樹木葬」ではないと思いますよ。
廿日市市さん、今からでも立ち止まった方がよくないですか?
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌