2040年(平成52年)
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が新たな推計を出しました。
2040年(平成52年)には高齢世帯が、2242万世帯、全体の44.2パーセントになるとの事です。
また高齢者の独居率は男性で20.8パーセント、女性で24.5パーセントだそうです。
昨年の敬老の日には100歳以上人口が67,824人まさに高齢、長寿社会に日本は突入しております。
お年寄りが元気で、老後の生活を享受することはまことに良いことであり、非を述べることは無いはずです。しかし、もう一つの課題がこの事を「問題」にしてしまっているのでは無いでしょうか。それは「非婚化・少子化」であります。
國が富み、医療が進化し、治安も他国に比べればとてもよい。こんな日本なのに年寄りがふえることに社会は震撼させられてしまう。
終活の取り組みをされるシニアが大変増えています。しかし、それは自分と自分の家族や親戚に関わることの領域を出ない。
講座でいつも皆さんにお伝えするのは、
「本当の終活とは、財産や遺言をどうこうするのではなく、家族をどう捉えるか、家族と今日、どう向き合うか。これが最も大切なことです。」ということです。
いくら自分の財産や死後のお骨の心配をしても、家族との関わりがうまくいって無ければ、絵に描いた餅でしかない。増して、将来、日本という國が無くなるとしたら、何をやっても無になってしまうのではないでしょうか。
私達は、制限を受ける事が、限りなく少ないパスポートを生まれながらに持つ事を許される日本人として生まれたことに、先ずは感謝しなければなりません。
そして、その喜びと感謝を享受できる人を、可能な限り授かって、育てて行く。この事をもっとクローズアップしなくてはならないと思います。
推計を知り、今後の社会保障をどうするかと考えるのではなく、この国に住まう人の多くが家族というお金では買えない価値を知り、贅沢な生活から離れ、人という宝を増やしていく風潮を作っていかないといけないと思います。
終活とはシニアの専売特許ではありません。
明日の命の保証のない人全てが、関わらねばならないものだと私は思っています。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌