お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

かわいい年寄り

私の教団の教えの中に、「かわいい年寄りになれ」とのおさとしがあります。

年をとりますと、どうしても執着が強くなるようです。

 

でもよく考えてみてください、棺桶に何か入れて行けますか? 

 

「生死和讃」という歌が教団にありますが、

たとえ満貫長者でも、いかほど宝があろうとも

死んで身につくものはなし、死出の旅路の身支度はさらし木綿の単にて、三夜袋を首にかけ、六文銭に数珠一連。

とあります。

 

何も持って行けません。

持っていけるのは「徳」だけが持っていけるものです。

そう考えた時、ひとりの人にでも喜んでもらう行き方こそ、徳を身につける方法であります。

 

年を重ねるごとに、本当の価値を見つけていただきたく思います。

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落ち葉でも人の心を和ませます。

枯れても、落ちても、人の心に何かを残しましょう。

 

ご覧下さり、ありがとうございます。がつ