お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

介護施設での事件

介護の現場でまた殺人事件が起きた。

83歳の男性入所者が、施設の職員により殺害されてしまったのであります。

詳細は今後明らかになると思うが、あってはならないことが、また起きてしまった。

 

こうした事件の要因は色々あると思います。

まずもって、従事者数の絶対的不足。

 

高齢社会において「必然」の現象です。

高齢者が増えて、就労者が少ない。当たり前の構図であります。

国が賄える社会保障はもう破たんしています。

昔はこんなに老人施設はなかったです。

 

医療の発達により、延命が可能となり、生活環境の改善で平均寿命が伸びています。

また、老人がもつ役割りが、どんどん減少する中から、認知症罹患率もアップしているのではないでしょうか?

 

若い人は兄弟が少ない、だから老人を看れない、結局施設を頼るしかない。

まったくもって悪循環になっています。

これらの悪循環はすぐには直りません。

どこから手をつけるか。

 

老人の数はいずれ減少します。

でも同様に若年層人口も減ります。

数の上ではこの比率は変わらないのです。

なれば、人の質を変えるしかありません。

「命」の意味を知らさねばならないということです。

 

私よりも公のために。

長幼の序があることを知る。

何人もこの世にいる人には、親があることを知る。

自分が痛い事は、他人も痛い。

こういうことが教えられていない。

こういう人間教育こそが必要なのではないでしょうか。

 

これを就学前教育で徹底してやることです。

ですが、この教育は幼稚園や保育園でできることではありません。ではどこでするのか、

これこそが家庭でしかできないと思います。

しかし今、先生となれる親の方にも問題があるような気がします。

するとその親世代の教育が急がれます。

 

その部分の教育こそ、宗教に求められることではないかと思います。

正しい宗教に学んだ親を育てなくてはならないということです。

 

この国が消えてしまう前になんとかしなければなりません。

人はなぜ生まれてきたのか、何をすることが本来の目的なのか。この部分から入らねばなりません。

 

信仰は強制されてできるものではありません。

しかしまず「あなた」が感謝の生活をおくることにより、身近な人への良き影響を与えてゆくことができます。

この国の悲しみを一つでも減らして行きましょう。

どうか正しい宗教による、信仰を持っていただき、相互に慈しみ合える社会を作りましょう。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌