栄枯盛衰
今日より明後日まで、大阪の本山での勤務です。
境内にひときわ真っ赤な冠をかかげていた彼岸花が、盛りを終えておりました。
毎年必ず、忘れずに花開き、天を指す勢いは、さながら両手を広げて太陽に背伸びする子供たちのようにも見えました。
しかし、時がたち花の命は終わろうとしていました。
栄枯盛衰これ春秋、という言葉を昔どこかで聞きましたが、大自然こそすべての道理をわきまえ、その法則によって時を重ねていることを改めて感じます。
人々の歴史もきっとそうなのではないでしょうか。
日本にはとても美しい、歴史的建造物があります。それらの多くには多額の資金が注ぎ込まれています。
その建物には施主がおりました。しかし時がたち、施主はもうこの世にはいません。
それが大自然の法則であり、まぬがれることのできないルールなのです。
しかし、人は法則の上にたち、その偉業を讃え、語り継ぎます。
「虎は死して皮残す、人は死して名を残せ」
必ず、栄枯盛衰があることを知り、今を後悔しない生き方で生きる。
今年の彼岸花は、今年の彼岸花としての大役を終えて、来年の準備をスタートさせました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌