ウイグルに親愛なる友
大阪の出張から帰ると、机上にゆうパックがあった。差出人は「ムカイダイス」と。
去る8月6日、第9回目になる8・6平和ミーティングが行われ、今年は百田直樹氏が講師として、リーガロイヤルホテルを会場に開催されたのでありますが、その折、東トルキスタン亡命政府のアフメットジャン・オスマン大統領が来広し、中国のウイグル民族への弾圧や、核実験などについての提言をしてくださったわけですが、その折、私のお寺にお参り下さり、ご昼食を召し上がっていただく誉をいただいたのでしたが、その時の通訳が放送大学非常勤講師のムカイダイス女史でありました。
開封しますとなんと大統領から私に宛てた書状がありました。
ウイグルの文字でしょうか、非才な私にはよくわからないのですが、その書状と日本語訳をしてくださった書状の2つが入ってありました。
特別に接待をしたわけではありません。しかし、ムカイダイス女史を介して約一時間お話をさせていただきましたが、人をこよなく愛するお人柄が伺えたのでありました。私にとってとても価値ある時間をすごさせていただきました。
その大統領から、勿体無いお手紙をいただき、恐悦至極とはこのことであります。
また、ムカイダイスさんからはご著書を同封いただき、ウイグルの詩をこれから読ませていただくご縁をいただきました。
チベットもそうでしょうが、ウイグルも相当な弾圧を受けておられます。
彼の国は長い時間のスパンで物を捉えます。
同化政策はその最たるものでしょう。
私は8月、大統領と対談し、彼が日本人のために訪日してくれたことを強く感じました。
「前車の覆るは後車の戒め」とありますが、彼は自国の現状を訴えるに留まらず、私たちに「大丈夫ですか」と、呼びかけをしてくれたのだと感じました。
どの国であろうと、どの民族であろうと、そこに住まいする人々の、二つの眼から悲しみの水滴が落ちないことが最も大切なことと思います。
世界の人々の悲しみが一つでも少なく済むよう、一人一人が祈りを深めていくべきと思います。
ウイグルに友達が一人できました。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌