曼珠沙華
この数日間、用事がとても多くまたもや更新ができませんでした。
大阪の本山で開祖様の御生誕祭が行われ、三千名を超える方々が全国からおみえくださいました。
そんな行事を終えた今朝、ふと参道の石垣のもとの真っ赤な花が目に入ってきました。
この時期まで、鳴りを潜め、毎年この時期になると背伸びしてニカッと笑う、あのお花です。
本山には数えたことは無いですが、それはそれはたくさんの曼珠沙華が咲きます。彼岸の風物詩かも知れません。
ところで「うっかり」って使いませんか?
私は残念ながらよく使います。皆さんはいかがですか?
でもこの曼珠沙華、「うっかり」が無いのです。必ず姿を現します。不思議な花です。
彼らはどうしてこの時期を忘れないのでしょう。本当に不思議です。
年に一度だけのお目見えなのですが、他の花より私にはインパクトが強いです。
秋の彼岸に10日くらい花を咲かせ、花が終わると水仙に似た葉を伸ばし、冬までの間太陽から栄養をもらう、そして葉が枯れて翌年の秋を待つ。
350日間くらいはその存在さえも忘れさせる「地味な」花だと思います。
でも私達もこんな感じの生き方が良いのかなとも思います。
普段は静かに水が地を這う川のように流れ、節目節目において滝の水が落ちる如く、その美しさを披瀝する。
下流に至っては、全て自分を無くして海へと自身を同化させる。
そんな人生観を考えさせてくれる花が曼珠沙華ではないかと思います。
もうすぐお彼岸。曼珠沙華が天を目指して高みを目指すように、日々力を蓄えてその時、その場において、周りに喜ばれる自分を目指したいものです。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌