お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

鳩が…

大阪の本山の池で給餌の際、岩場の淵に数羽の鳩が群がっていました。

何をするのかとみておりますと、水面近くの岩場に降りて、なんと鯉の餌をピンはねしているではありませんか。

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鯉の餌が味見したことがないので、どんな味かはわかりませんが、朝から30度をこえる大阪の朝、若干の水分を含んだ鯉の餌は、鳩にとっても、恰好の栄養食なのかも知れません。

 

それにしても、偉いですね。雑食の鳥類なのかもしれませんが、きっとその餌を食べる、第1羽目がいたはずです。そこから鳩語で「これ、美味しいよ」が会話されたか否かわかりませんが、鳩の社会に周知されていったのだと思います。

 

私達も初めはそうですよね。

ナマコ、キノコ、タコ、ウニ、みんなが美味しがって食べるもの、全てが初めてがあったわけです。

 

その中で、毒キノコを食べた人がいて、それが毒キノコとわかり、その経験を踏まえて、可食不可食かの仕分けがされてきているのです。

 

そうすると、食べ物一つとっても、我々の父祖が勇気を出して、チャレンジしてくれた恩恵が、すでにあることになります。

 

久しぶりにo157による罹患のニュースを耳にしました。罹患の方の早期快癒をお祈りいたします。

食の安全をこれほどまでに重要視する日本で、そういったことが起きることに、やはり我々は謙虚に、父祖の功績に深く感謝して、有り難く生き物の犠牲を享受する思いを、もっともっと持たなくてはならないのではないかと思います。

 

人はもしかすると、鳩以上にピンはねして生活しているのかもしれません。

 

お互い謙虚でありたいものですね。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌