お坊さんが語る終活

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比叡山宗教サミット

本日、日本仏教の母山と言われる、比叡山で行われました、「比叡山宗教サミット30周年記念

世界宗教者平和の祈りの集い」に参加させていただきました。

 

この催しは、今から30年前、当時の比叡山延暦寺の山田恵諦座主の発声により、世界の宗教者が宗教、宗派の垣根を超えて、人類共栄の理念のもと、対話を通じて恒久の平和を目指す祈りの集いであります。

 

仏教キリスト教イスラム教、神道新宗教など、世界の国々から宗教の指導者が集まり、争い、貧困の無い世界を構築する事を確認する、ある意味世界的行事であります。

 

今回、その30周年記念の行事でありました。

初めて参加をさせていただきましたが、比叡山延暦寺の一隅会館まえの特設会場にはおよそ1000人を超える人たちが集結、照りつける日射しを、私達参加者をいたわるように雲が遮り、時折吹く風を感じながらの行事でありました。

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開会後、壇上に上がるご来賓がひまわりの花を手に持ち、それを少年少女に手渡して、明るい未来を託す演出は感動にあたいするものでした。

 

世界を取りまく諸宗教がたがいに胸襟を開いて本気で対話し、様々な格差をなだらかにしようとする取り組みは、大切なことと思いました。

しかし、今日の行事に中国、北朝鮮からの出席が無かったことも事実です。

 

今日の行事の中心でありましょう、祈りの時間がありました。

私も祈りました。

 

「世界の人々の悲しみが、一つでも少なくなりますように」と。

 

平和を具体的に表す事は至難です。でも、きっと悲しみや、悲しむ出来事が少なくなれば、きっと平和になるのでは無いかと思うのであります

今日の祈りが単に行事だけにならないよう、私達宗教者は、もっともっと、人々に寄り添わねばならないことを強く感じさせでいただいた、行事でありました。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌