マスコミと私達と国政
マスコミが私達に教えてくれる材料として、この二、三日目は盛りだくさんですね。
色目の新しいものが次から次と出てきますから、もう忘れそうになってしましそうですが、つい先ごろ、国会では閉会中審査なるものがありましたね。いわゆる加計問題であります。
総理が便宜をはかって、という獣医学部新設問題の話です。
S経新聞のI記者は指摘しています。
いわゆるフェイクニュース(偽記事)が横行している。安倍政権をよしとしないメディアは、総理の友人だから、優遇があった。文科省のメモからそれがうかがえる。官邸はそれを隠そうとしている。というストーリー。
しかし、愛媛県の前知事は7月10日、参議院閉会中審査で国家戦略特区として今治市に獣医学部設置が認められたことに関し「歪められた行政が正された」など、文科省の過去の対応を批判した。
しかし、これを取り上げなかったのが、A日新聞とM日新聞。
A日新聞は一面トップに、「加計ありき疑念消えず」とし、前川前事務次官の発言を多く取り上げた。二面も三面も一方的政府批判の記事に徹し、前知事の発言は報じず、審査の詳報ではその発言を引き出した青山繁晴参議院議員の質問を掲載しなかった。
M日新聞も「加計 論戦平行線」と一面。同様に前知事の発言を載せていない。
地元の獣医学部誘致を文科省などが阻止してきたことを国会中継を見ていない両紙の読者はわからない。報道による印象操作がなされている。
国民の知る権利を声高に叫ぶ両紙として、どうしたことか。
前知事が、述べた「岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。『歪められた行政が正された』が正しい発言ではないか」との発言を記事であげたのはS経新聞とY売新聞、N経新聞。
出口の見えないこの議論に前知事は
「東京の有力な私学に声をかけたが、けんもほろろ。愛媛県にとっては12年間、加計ありきだった。」
「手続き論だけが先行している。愛媛県や今治市の思い、日本の未来、感染症対策の国際潮流とか大きな議論を、していただくのが国政の場ではないか。」
また、これまでの多くの報道機関の取材についても、「申し上げたいことを取り上げてくれたメディアは極めて少なかった。」と訴えた。
まだまだ、記者の記事は続くが、中略し、本件の本質に迫る。
本質は公務員獣医師不足に悩む現場がある、ということ。
愛媛県では、公務員獣医師の定員割れが相次いでおり、この10年で採用定数を満たしたのは平成23/26/27年の3年のみとのこと。ブランド牛「愛媛あかね和牛」の品種改良、繁殖に向けた研究開発などを行う県畜産研究センターでは、10年前10名だった獣医師が昨年から4名。
県庁の畜産課の職員も、
「現場の実情を見てほしいとの思いで取材を受けた。しかし、私達の発言を全く使ってくれないメディアもあった。」とのこと。
前知事は現職中、宮崎県で発生した口蹄疫対策として、港で検疫態勢をとり、獣医師らが消毒に当たったことにふれながら、
「全員が不眠不休、あの時ほど獣医師が欲しかった事はなかった。また口蹄疫が出たら皆倒れますね」と。
私達は毎日、メディアによる報道を目や耳にします。
報道はどうあるべきか、事実を事実の発言ままに発信してほしいと思いませんか。
A日新聞はそう遠くない過去にも、虚偽報道を認めています。しかしその報道はこの国を世界の中で、卑劣な国家、国民とのレッテルを貼らせ、国益を多大に損ねています。
政治家の方々にも襟を正し、天地神明に誓える生き方をしていただかねばなりませんが、大切な事を知らせてくださるマスコミはもっと襟を正し、偏向しない論を発してもらいたいですね。
この国のあとを託す人たちのために、マスコミにコントロールされる私達にならないよう、本当はどうだったのか?を、しっかり求めていきましょう。
その意味においてはA日新聞やM日新聞は、いただけないかもしれませんね。
少し長くなってすみません。
ご覧下さり、ありがとうございました。合掌