お坊さんが語る終活

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夫婦

昨日の朝刊に、配偶者に対する遺産分割の対象から、住居は外すことへの法改正案の記事が載っていました。

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こんなことを心配しなくてはならない現行法、そもそも今の法律の根底に流れる思想背景が問題なんだろうと思います。

 

記事に掲載された案でも、婚姻20年以上という縛りがあります。19年ならどうなんでしょう?

そもそも夫婦とは何か、ここから理解していかなければならないということでしょう。

 

夫婦が真に夫婦たる関係性を保持しているならば、期間など意識する必要は無いと思います。あたら期間を気にしなければならない環境は、道徳観、倫理観の欠如から引かれるものだと思います。

 

現行法では、配偶者の他に子がいる場合、相続は二分の一対二分の一です。親子関係が不安定な場合で、もしも遺産が住居のみであったなら、子が相続の権利を主張するならば、配偶者は、その相当分の支払いをするか、あるいは家を売却して遺産分割をせねばならなくなります。おかしくないですか?でもこれが現行法です。

 

今回の改正案がどのような収まりになるのかわかりませんが、そもそも夫婦とは、という概念、理念がすっ飛ばされてしまっているように思えてなりません。

 

民法だけでなく、やはり憲法からの理念をしっかり見直さなくてはならないと思います。

 

人は生まれた時から死にむかって時を経過しています。終活として毎日の暮らしを捉えるならば、家族、夫婦、親子、こういった理念を改めて日本人全てが学び直さなければならないと思います。

本当に家族とは何か、しっかり考えてみてください。きっと民法に頼らない相続が築き上げられます。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌