お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

献水の取水

23日に執行される、第31回 広島原爆殉難者慰霊法要にお供えするお水の取水に、安芸太田町の龍頭峡へ、早朝5時から車を走らせて来ました。

 

慰霊法要では、一昨年までは50ケ泉、昨年からは30ケ泉の全国から寄せられた、名水を献じさせていただきますが、昭和20年8月6日、原爆投下後、阿鼻叫喚の中、多くの人は水を求めて太田川に入り、川は人で埋め尽くされたと言います。

広島からの名水は、その太田川の源水を御供えさせていただいております。

 

早朝のため取水の人の姿もありませんでしたが、以前にも車数台が取水のために待機している場面に出くわすなど、美味しい水として多くの方が取りに行かれるお水です。

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私達の生活は、物質的には何一つ不自由の無い環境にあります。

先頃の九州地方での大雨による災害。罹災の方々には心からのお見舞いを申し上げさせていただきますが、一旦そういった環境になりますと私達の毎日は一変してしまいます。

 

戦時下、特に終戦間ぎわの日本は、ただでさえ物資不足の状況にあり、国民みんなが貧しさを友として助け合いの生活をしておられました。

そんな中、一発の新型爆弾により沢山の人達が水さえもままならない環境になったのです。

それを思うとき、実際に飲めるわけではありませんが、全国の名水をあじわっていただきたい、その思いでお水をとらせていただきました。

毎年のことではありますが、慰霊の行事で何が大切か。それはその人たちの思いを測り、その人たちに少しでも喜んでもらえる自分とは何かを求めることではないかと思います。

 

本当の信仰とは祈りを捧げると共に、自らを治めてゆくことであります。

あと10日ほどで慰霊法要の日が参ります。改めて心づくりをしてゆこうと思います。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

 

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