成年後見55%利用せず。
昨日からの豪雨で、九州地方では大変な状況になっております。一刻も早く雨が終息して、罹災の方々の生活が安心のできる形になりますことを心から祈念いたします。
さて、昨日の朝刊からですが、みずほ情報総研の調査により、成年後見制度を知っていても利用しないと、回答した方が55%にも登っている現状が明らかとなりました。
調査の対象が認知症の家族の金銭管理を手伝った人という、少々どんな背景の方なのかよくわからわからないのではありますが、そもそも成年後見制度は、ことが起きてからのケースであり、確かに本人が認知症など、自分の確かな意思を表明することができないのですから、利害関係を含め、とてもややこしい環境下で手続きしなくてはなりません。
しかし、この制度を利用することで、本人の医療に関わることや、もちろん財産に関わることがスムーズになることは明らかです。
ではそのメリットを生かしつつ、デメリットを最小限にできないか?
それが以前にもお伝えした、任意後見制度です。
この制度ならば、本人がしっかりしている間に、本人の意思により形が作られ、万一の時にも係争にもなる頻度を抑えることができると思います。
本当に安心して日々を送るためのツールは、みんなが知っているべきと思います。
特にご子息のおいででない方には、1日も早く方向性を定めるべきが、自分自身を守り、また近親者を悩ませるリスクを回避する事だと思います。
任意後見制度については公証人役場のホームページを一度ご覧になってみて下さい。
安心の毎日が過ごせる方が、一人でも多くなりますように。
ご覧下さり、ありがとうございました。