お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

もう11月。

今年も300日過ぎております。

あと二ヶ月でお正月です。

こうなると大抵の会話で

「あと二ヶ月で今年も終わるねー

日にちの過ぎるのが早くて、

やんなっちゃう!」

なんていう声が何処からともなく出てきます。

f:id:obousansk:20181102191921j:image

でもここで考え直してみましょうよ、

日にちの過ぎるのが早い、とは

元気に活躍できてる証。

体調悪く、活躍できにくい時間を過ごさねばならない人は、きっと

「長かったなぁ」という毎日を過ごしておられるのではないでしょうか?

 

なれば、時のスピードが速いことは、元気に活躍出来たこと。いやになるのではなく、

「感謝」が出てくる筈ではないでしょうか?

 

「今年も早かったなあ、元気に活躍させてもらえたおかげ、元気な身体に育ててくれた親に感謝しよう。また、私の栄養のために命を捧げてくれている食べ物に感謝しよう。そして、こんな私と向き合ってくれる、家族や身近な人に感謝しよう。」となるべきかと思います。

 

時のスピードは全て平等です。

でも、使い方によって生き方はかわります。

あと2カ月、カレンダーがかわるだけですが、区切りの時として、お互いやり残し無きよう、勤めたいものですね。

「長生きする人は」との法話

今日は午後から国際会議場で広島新四国八十八ヶ所霊場 開創100周年記念法要に参加してきました。

f:id:obousansk:20181030212311j:image

その中で香川県真言宗善通寺派の樫原禅澄前管長さまのお話がありました。

f:id:obousansk:20181030212316j:image

100歳以上生きる人の特徴は

1、クヨクヨしない

2、よく笑う

3、ありがとうを言う

これは老人ホームに入居されている人からのデータだそうです。

 

ご本人ご自身、人工透析を受けておられ、生き死には神さん、仏さんにお任せ。と。

 

ただ長生きしても仕方ない、いわゆる健康寿命を延ばす努力が必要でしょうね。

その効果として先程の三箇条はうーん納得!

 

様々なストレス社会の中、やはりこの三箇条を徹底して行くことが、しあわせな人生を送る土台になることを、改めて拝聴致しました。

 

その帰り道、久しぶりに相生橋を渡らんとする時、ふと原爆ドームを見ました。

f:id:obousansk:20181030212411j:image

 

73年前から止まった時間と、その周りにフルスピードで駆け抜けた時のコントラストを感じました。

 

橋に立つと今度は原爆ドームと広い幅の太田川が見えました。

f:id:obousansk:20181030212433j:image

かつて、この川は人のによって堰きとめられた川であった。

 

今平和を享受出来ること、このこと自体にどれだけの人が、喜びや有り難さを感じているだろうか。

毎日、何事も無く過ごせることが、どれほど価値の高いことであるのか。

 

たくさんの修学旅行生の姿がありました。

まだ、わからないでしょうね。

真に人を愛すること、そして失うこと、恐らくはそれしかこのことを学ぶきっかけはないのだろうと思います。

 

もっともっと、感謝。

第17回沖縄戦没者慰霊法要

大東亜戦争末期、唯一の本土決戦となった沖縄。その軍民あわせた戦没者の御霊の慰霊のため、念法眞教では本日、糸満市摩文仁の平和祈念堂において第17回になる慰霊法要を厳修いたしました。

今回は中部地方山陽地方、それに神戸の信徒50名がツアーを組み、沖縄を訪問しました。

f:id:obousansk:20181027211646j:image

昨日沖縄入りした一行は南部戦跡を時間の許す限り巡拝し、読経回向を手向けました。

 

薄曇りの今朝、平和祈念堂で献花、読経し、年に一度の真心を捧げました。

 

法要後、専従者一行は第32軍司令官、牛島満大将ならびに長勇参謀長が祀られる「黎明の塔」

沖縄師範学校の「健児の塔」を巡拝しました。

f:id:obousansk:20181027211721j:image

沖縄はこの3年毎年訪問していますが、来るたびに町が整備されております。そのスピード、スケール感は本州のそれをはるかに上回る勢いでしょう。

また、ひめゆりの塔や他の観光地への、修学旅行生の姿は、どこにこれだけの若者がいるのだろうと思うくらい、大勢でありました。

 

沖縄はかつて唯一の本土決戦があった場所です。その犠牲者のことを次代に伝えることは、とても大切なであり、止めてはならないことであります

一方で目下沖縄県在日米軍基地による負担を抱えている場所でもあります。

県知事は政府を相手に基地の撤退を求めます。

それが「沖縄の民意」として。

 

七十余年前、この地で亡くなった方々の想いを想像する人はいないのだろうか。

沖縄戦を戦った人は、「沖縄」を守ろうとしたのでしょうか?

 

慰霊の想いを強く持てば持つほど、

現下の沖縄の民意とやらに憤りをかんじるのは私だけでは無いと思います。

古墳は文化遺産?

広島と大阪の往来生活も久しくなりますが、広島に帰ってからのルーティンの一つが、たまった新聞をつらつらと目を通す事です。

f:id:obousansk:20181023225833j:image

さて16日の新聞ですから、ちぃと前のことなのですが、実際始まったのは本日からのようですが、堺市にある仁徳天皇陵の発掘調査であります。

 

歴史的に確証があるか無いかは別としておきますが、いわゆる「古墳」です。

「古墳」とは何でしょう。

 

私が学校で習ったのは、お墓という教わり方をした気がしています。皆さんはどうですか?

現在、宮内庁が管轄をしている、ということは天皇或いは皇室に何らかの関わりある人の墓、との捉え方で何年も前から、管理をしているのだろうと思います。

陵ーみささぎと読みます。

天皇陛下皇后陛下のお墓。

仁徳天皇陵、まさにお墓。

 

歴史の探求には、新たな発見やロマンが付いて回るものです。しかし、人道的な面で許されるこた、そうでないことあるのではないかと思います。

もし、皆さんのご先祖様のお墓が、断りなしに掘削されたらどう思いますか?怒りませんか💢

まあ、いろんな理由があると思いますから、ダメでしょ!とは言えませんが、墓は宗教的施設であることから、単純な構築物と捉えるべきではないと思います。

関係者の方に何事も無ければ良いのですが。

絶賛!予約受付中!

今年2月に、大きな感動と目の鱗を落とした、仏教文化講演会がいよいよ来月開催されます。

来月は18日、19日の両日です。

まず18日は「仏教の智慧に学ぼう 幸せ上手に豊かな人生」として、10:00からが和木町で、14:00からが西区サンプラザで開催されます。

2月講演、そして要望により追加講演となった8月講演に続く第2弾となります。

f:id:obousansk:20181021181035j:image

そしてさらに、第1弾を惜しくも聴けてない方、また、最近昨日食べたおかずさえも忘れがちな方の「おさらい」のために19日10:30から可部のいこいさんで開催されます。

タイトルは「人生を豊かにする 仏のおしえ」

f:id:obousansk:20181021181056j:image

丸山講師のお話を拝聴する機会は、よくあるのですが、いつ聴いても「GOOD」です。

 

今回も新たな切り口でお話くださること請け合い、と思います。定員になり次第締め切りとなります。参加希望の方はお早めにお申し込み下さい。

誰よりも我が子を愛する

東京入谷には有名な神様がおられます。

この神様、以前は人の子をさらっては食べる鬼神でしたが、ある時千人いる我が子のうち、1人を仏様に隠されて、血眼になって探し回り、千人のうち、1人がいなくなってもこれほど苦しむのに、人は数人しかいない。さらわらた子の親の思いはどれほどか。

 

このお諭しにより改心し、逆に子供を守る神様に転身された神、それが鬼子母神、別名訶梨帝母であります。

f:id:obousansk:20181017214944j:image

本山の境内にはこの神様が好まれるとされるザクロの木があり、たまたま私のところにやってまいりました。

大方がタネ、でありますが、甘くて美味しい実であります。

我が子を愛する親の思い、大海に比するに非ずでしょう。でもそうでない親も最近は多くなっています。

鬼子母神さま、全ての親をどうか子供達を愛してあげられる親になるよう、守ってあげて下さい。

オントドマリギャキテイソワカ

こんな老後、いかが?

久しぶりに信者さん宅での法座、参加者こそ少なかったですが、良いお話を聞かせていただきました。

そこの奥様は5年前にガンの治療をされました。そんな奥様が喘息から検査に行かれた日のことです。

朝から市民病院は行かれ、2時間待ち。

奥様はご主人のお昼ご飯が気になります。

八十才を過ぎた足元に不安を持つご主人を一人おいて出てきている奥様、検査後、ご主人に一報されたそうです。

 

「お父さん、検査は終わったんだけど、もう少しかかりそう。誰か見に行ってもらおうか?」

 

「いや、誰もきてもらいたない。」

 

「でも、お腹空くでしょ、冷蔵庫に牛乳あるから、それでも飲んどいて。」

 

「それはいいが、検査どうだったんじゃ?」

 

「おかげさまで何とも無かったよ。」

 

「ガンは無かったんか?」

 

「無かったよ、大丈夫よ。」

 

「そうかー良かったー、お前がどうかしたら、わしゃどうしたらええか思うて(涙)」

 

どんなですか、皆さん。

こんな老後送ろうとは思いませんか?

こんな老後を目指したい方、どうぞお寺へお越しください。