お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

立教祭

8月3日は教団が立教開宗された日です。

この日は全国から信徒さんがご本山へお帰りになられ、感謝の1日を過ごします。

 

開祖様のおさとしは様々ありますが、中心のあとをおさとしは

「自分を知って らしくなれ 」であります。

f:id:obousansk:20170802225245j:image

 

以前、水戸黄門のあとをタイトルを揮毫された、鎌倉、円覚寺の朝比奈宗源老師が

仏教の極意がこの一文にあると評されました。

 

改めて自分とはどんなものなのか?中々そうい機会はありませんね。

でも、自分自身がわかっていないのに、相手を評する事はもっとおかしな事ですね。

 

まずは、自分というものをしっかり得心して、相手との向き合い方を考察することが大切なことでは無いでしょうか?

 

まずは自分を知りましょう。

 

身長というと、味わいがありませんが、身の丈というといかがですか、ちょっと、謙虚な自分が存在しませんか?

そこです、そこを活用して、自己の啓発に向かっていただきたいと思います。

一度、自分の身の丈を考えて見ましょう。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

マスコミと私達と国政

防衛大臣の辞任、野党党首の辞任、代議士と政令市議の疑惑…

 

マスコミが私達に教えてくれる材料として、この二、三日目は盛りだくさんですね。

色目の新しいものが次から次と出てきますから、もう忘れそうになってしましそうですが、つい先ごろ、国会では閉会中審査なるものがありましたね。いわゆる加計問題であります。

総理が便宜をはかって、という獣医学部新設問題の話です。

S経新聞のI記者は指摘しています。

 

いわゆるフェイクニュース(偽記事)が横行している。安倍政権をよしとしないメディアは、総理の友人だから、優遇があった。文科省のメモからそれがうかがえる。官邸はそれを隠そうとしている。というストーリー。

 

 

しかし、愛媛県の前知事は7月10日、参議院閉会中審査で国家戦略特区として今治市獣医学部設置が認められたことに関し「歪められた行政が正された」など、文科省の過去の対応を批判した。

 

しかし、これを取り上げなかったのが、A日新聞とM日新聞。

A日新聞は一面トップに、「加計ありき疑念消えず」とし、前川前事務次官の発言を多く取り上げた。二面も三面も一方的政府批判の記事に徹し、前知事の発言は報じず、審査の詳報ではその発言を引き出した青山繁晴参議院議員の質問を掲載しなかった。

 

M日新聞も「加計 論戦平行線」と一面。同様に前知事の発言を載せていない。

地元の獣医学部誘致を文科省などが阻止してきたことを国会中継を見ていない両紙の読者はわからない。報道による印象操作がなされている。

国民の知る権利を声高に叫ぶ両紙として、どうしたことか。

 

前知事が、述べた「岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。『歪められた行政が正された』が正しい発言ではないか」との発言を記事であげたのはS経新聞とY売新聞、N経新聞。

出口の見えないこの議論に前知事は

「東京の有力な私学に声をかけたが、けんもほろろ。愛媛県にとっては12年間、加計ありきだった。」

「手続き論だけが先行している。愛媛県今治市の思い、日本の未来、感染症対策の国際潮流とか大きな議論を、していただくのが国政の場ではないか。」

また、これまでの多くの報道機関の取材についても、「申し上げたいことを取り上げてくれたメディアは極めて少なかった。」と訴えた。

まだまだ、記者の記事は続くが、中略し、本件の本質に迫る。

 

本質は公務員獣医師不足に悩む現場がある、ということ。

愛媛県では、公務員獣医師の定員割れが相次いでおり、この10年で採用定数を満たしたのは平成23/26/27年の3年のみとのこと。ブランド牛「愛媛あかね和牛」の品種改良、繁殖に向けた研究開発などを行う県畜産研究センターでは、10年前10名だった獣医師が昨年から4名。

県庁の畜産課の職員も、

「現場の実情を見てほしいとの思いで取材を受けた。しかし、私達の発言を全く使ってくれないメディアもあった。」とのこと。

 

前知事は現職中、宮崎県で発生した口蹄疫対策として、港で検疫態勢をとり、獣医師らが消毒に当たったことにふれながら、

「全員が不眠不休、あの時ほど獣医師が欲しかった事はなかった。また口蹄疫が出たら皆倒れますね」と。

 

私達は毎日、メディアによる報道を目や耳にします。

報道はどうあるべきか、事実を事実の発言ままに発信してほしいと思いませんか。

 

A日新聞はそう遠くない過去にも、虚偽報道を認めています。しかしその報道はこの国を世界の中で、卑劣な国家、国民とのレッテルを貼らせ、国益を多大に損ねています。

 

政治家の方々にも襟を正し、天地神明に誓える生き方をしていただかねばなりませんが、大切な事を知らせてくださるマスコミはもっと襟を正し、偏向しない論を発してもらいたいですね。

この国のあとを託す人たちのために、マスコミにコントロールされる私達にならないよう、本当はどうだったのか?を、しっかり求めていきましょう。

その意味においてはA日新聞やM日新聞は、いただけないかもしれませんね。

少し長くなってすみません。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

第31回 広島原爆殉難者慰霊法要

23日、広島平和公園の原爆供養塔前で、第31回広島原爆殉難者慰霊法要が執り行われました。

 

昨日は一昨日の夜に降った雨のおかげか、本川からの涼風が心地良く通る中、天候にも恵まれ御霊に対し何に一度の供養を捧げさせていただくことが出来ました。

 

この慰霊法要では、まずは全国の信徒の皆さんから送られた30ケ泉の名水を御供えさせていただきます。

その後、各代表、ご来賓の献花をいただき、続いて読経回向が、手向けられます。

読経の途中、名水を供養塚へお運びし、ゆっくりと塚へ注がせていただきます。

原爆で水を求められた数多のみたまの、喉の渇きが癒えますことを祈りながら、注がせていただきました。

写真は今朝の産経新聞朝刊、広島版の記事です。

f:id:obousansk:20170724124622j:image

法要のあと、広島市長様の挨拶文を岡村副市長様が代読下さり、広島戦災供養会の畑口会長様、少林寺拳法広島基町道院長 凛の会代表の木村隆司様からのご懇篤なご挨拶をいただきました。

私が嬉しかったことは、この法要にお坊さんが語る終活講座の受講生の方々が、複数ご参拝くださっておられたことです。

中には名水を御供えするお役をしてくださった方もおられ、ご縁の深まりをありがたく感謝させていただきました。

 

これから8月6日.原爆投下の日に向けて、また15日の終戦の日に向けて、様々な慰霊、追悼行事が行われると思います。

ただ、戦争反対を声高に叫ぶのではなく、まずは自分の家庭から争いの種を無くし、地域全体が安心して暮らせる社会を築くために、一人一人が、いま何をすべきか?ということを真剣に考える機会にしなければならないと思います。

 

当時の方々と想いを近しくして、自分自身を見つめていこうではありませんか。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

夫婦

昨日の朝刊に、配偶者に対する遺産分割の対象から、住居は外すことへの法改正案の記事が載っていました。

f:id:obousansk:20170720232340j:image

こんなことを心配しなくてはならない現行法、そもそも今の法律の根底に流れる思想背景が問題なんだろうと思います。

 

記事に掲載された案でも、婚姻20年以上という縛りがあります。19年ならどうなんでしょう?

そもそも夫婦とは何か、ここから理解していかなければならないということでしょう。

 

夫婦が真に夫婦たる関係性を保持しているならば、期間など意識する必要は無いと思います。あたら期間を気にしなければならない環境は、道徳観、倫理観の欠如から引かれるものだと思います。

 

現行法では、配偶者の他に子がいる場合、相続は二分の一対二分の一です。親子関係が不安定な場合で、もしも遺産が住居のみであったなら、子が相続の権利を主張するならば、配偶者は、その相当分の支払いをするか、あるいは家を売却して遺産分割をせねばならなくなります。おかしくないですか?でもこれが現行法です。

 

今回の改正案がどのような収まりになるのかわかりませんが、そもそも夫婦とは、という概念、理念がすっ飛ばされてしまっているように思えてなりません。

 

民法だけでなく、やはり憲法からの理念をしっかり見直さなくてはならないと思います。

 

人は生まれた時から死にむかって時を経過しています。終活として毎日の暮らしを捉えるならば、家族、夫婦、親子、こういった理念を改めて日本人全てが学び直さなければならないと思います。

本当に家族とは何か、しっかり考えてみてください。きっと民法に頼らない相続が築き上げられます。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

 

お母様の遺影

先日の講座のアンケートに、

「母の遺影があるのですが処分していいものでしょうか?ずっと置いておくべきでしょうか?小さな写真を代わりに飾るのではダメなのでしょうか?」という質問がありました。

 

第5講エンディングノートの際のアンケートの質問でしたが、おそらくこの方はまだ第2講を受講されておられない方かと思います。

 

第2講、モノの整理、処分を聴いていただくとその辺りのことは、きっと質問にはならないと思います。

結論を言えば全く問題無しとなります。

 

第3講の葬儀、供養にもリンクする話ですが、大切なことはどれだけ想いを向けていくか、であります。

どれ程、仏壇や祭壇を綺麗に豪華に祀っても、祀る側の思いと、祀られる側の思いが通わなければ意味のない話です。

 

写真の形や大きさではなく、如何に亡くなられた方と向き合い、心を通わせるかが大切です。

生きていようが、亡くなっていようが、「人と人とのかかわり」これが一番大切です。

 

もし、アンケートを書いてくださった方が、この記事を目にされたら、まずは第2講を受講してください。またもし第3講もまだでしたらそちらも受けていただきたく思います。

 

私に相談するまでもなく、きっと安心して方向を決めることが出来ると思います。

 

この方だけでなく、様々なことで迷ったり、悩んだりしておられる方がこの世にはたくさんおいでと思います。是非相談をしましょう。

困りごとをそのまま保持せず、進捗してください。

終活の取り組みは、安心への取り組みです。どうぞ、相談に来てください。

また、どうぞブログへのコメントもお寄せください。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

終活講座 2コマお寺開催

今日はお寺での終活講座、初開催でした。

午前が64名、午後が58名という方が真剣に受講下さいました。

f:id:obousansk:20170717212241j:image

午前が第5講、午後が第4講でしたが、両講座とも、本当には皆さん真剣に受講してくださいました。

遠くは岩国から、三連休の最終日、暑さを押しのけて来てくださった、老々男女のかたには本当にはあたまが下がります。

 

第5講はエンディングノートです。

自分自身を振り返りつつ、ご子息に何をどう伝えるべきかをご理解していただきました。

 

また、第4講、遺言相続では何を相続させたいのか、そのためには何をすべきなのか。

このあたりのことをお伝えさせていただきましたが、本当に皆さんよく、私の意図を汲み取ってくださっておられました。

素晴らしい受講生を授けていただき、本当に講師冥利につきます。

 

終活カウンセラーとして、私ほど幸せなカウンセラーはいないと自負をいたしております。

 

無事に講座を終えて、皆さんをお見送りしたあと、今度の日曜日に開催される、慰霊法要のための全国のお水が揃っていました。

f:id:obousansk:20170717213147j:image

北は稚内利尻富士の甘露泉水から南は沖縄、垣花桶川(かきのはなひーじゃー)の水まで、全国の信徒さんから30ケ泉の名水が届きました。

 

8月6日という1日が、日常と同様訪れると、無意識にも思っていたと思います。

 

しかし、その様相は一変したのであります。

せめて全国の信徒の皆さんの真心をもって、名水の味わいを御霊に感じていただきたいのであります。

 

7月23日、午前9:00から平和公園の供養塔前で慰霊法要が執行されます。

読者の方で、共にご参列、献花いただけます方、ぜひお参りください。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

平和公園の清掃

f:id:obousansk:20170715214234j:image 

おかげさまで、今朝は雨もなく涼しい中、平和公園の清掃奉仕をさせていただきました。

老若男女22名が定刻の6:45に集合、原爆供養塔に挨拶のあと、草引きに汗を流しました。

f:id:obousansk:20170715212035j:image

23日の慰霊法要の前に、使わせていただく場所をキレイにさせていただく、毎年の恒例行事であります。

 

8:00まで奉仕をさせていただき、お礼のご挨拶の後、昨夜のうちに家内と握った特製おむすびをみんなでいただきました。

f:id:obousansk:20170715212415j:image

f:id:obousansk:20170715212506j:image

f:id:obousansk:20170715212530j:image

8月6日を前に様々な団体が供養塔前で、慰霊の行事をされます。

慰霊の方法や形は違っても、想いは一つだろうと思います。

f:id:obousansk:20170715213742j:image

原爆供養塔には815体の、氏名のわかるご遺骨。そして7万と言われるご不明のご遺骨が祀られています。

f:id:obousansk:20170715214210j:image

広島市では毎年、その氏名を全国自治体に公表し、ひきとりの促進をはかっていますが、72年経った今日、引き取りは皆無に近い状況になっております。

 

み仏さまのお慈悲で、少しでもその御魂が安らかでおられることを、来週祈らせていただきます。

 

宗教、思想、国境、民族を超えて、みんなが仲良くして行ける世の中を作ることが、人としての最大の使命ではないでしょうか。

慰霊の心を深めつつ、平和への願いを強めたいと思います。

 

午後からは終活講座第1講をお寺で初開催致しました。

f:id:obousansk:20170715213305j:image

8名の方が受講下さいましたが、その中で3名の方が明後日の講座も受講くださることになり、明後日は午前が66名、午後が57名とかつてない人数での講座になりそうです。

 

終活の本当の意味を理解された方は、きっと毎日の生活に大きな意義を感じてくださっておられることと思います。

一人でもたくさんの方にもっともっと、お伝えさせていただきたいと思います。

 

読者の方で、ご興味、ご質問がある方は、遠慮せずコメントしてください。お伝え可能な限り返信させていただきます。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌